『雪と星座のペーパークイリング (レディブティックシリーズno.8019)』2020/8/17
なかたに もとこ (著)
ぺーパークリングで作った雪の結晶、12星座、月、アルファベットなどのモチーフを組み合わせて、インテリア雑貨やアクセサリーを作る方法を教えてくれる本です。表紙の写真のような美しい作品をたくさん作ることが出来ます。
作品もとても美しいのですが、この本を読んで感じたことは、説明がとても丁寧で、細かい部分まで配慮がなされていること! 基本から応用テクニック、作品のすべて作り方すべてを写真で丁寧に解説していくれるので、本当に細かいパーツの作り方までよく分かります。
「はじめに」では、ペーパークイリング作品ができあがるまでの概要を、写真で紹介してくれるだけでなく、写真をつかった「紙のつなぎ方」の解説もあります。ここで感心したのが、つなぐ前に「紙の表裏を間違えてつながないように、紙端を指でしごいてカールさせます」と書いてあったこと。確かに、こういう手順を踏むと、うっかり表裏の紙をつないでしまって、まるめた紙のバランスが悪くなってしまうという失敗を避けることができますね。うーん、配慮が行き届いているなあ……。
さらに「パーツの作り方」も、一つ一つのパーツを写真+文章解説で、すごく丁寧に教えてもらえます。これを見ながら作っていけば、誰でも失敗なく作れそう。QAコーナーもあって、「巻くとガタガタになってしまいます」という問題には、「力の入れすぎに注意しましょう」など、初心者が陥りがちな失敗へのアドバイスもあります。
そしていよいよ「雪の結晶」などの作品の作り方に入ります。たくさんのパーツを作っておいて、組み立てていきます。表紙写真のように美しく組み立てるのは大変そう……と思いましたが、きれいな形に組めるよう、放射線型のテンプレートが巻末についています。それをコルクボードの上に敷いて、その上に、一部に接着剤をつけたパーツをきれいに並べて、ところどころまち針を刺しながら組み立てていく……組み立ての途中経過も美しくて、すごく作りたくなりました(笑)。
正直に言って、ぺーパークリングのような細かい作品は、「見るのはいいけど、作るのは面倒そう」な気がしていましたが(汗)、「隙間時間に細かいパーツを作り溜めて」、「全部できたら組み立てる」ことが出来るので、多忙だけど工作好き(手作業がしたい)という人の気分転換には、最適なんだなーと気がつきました。ちなみに本書の中では、そういう人が便利に利用できる「パーツの仕分けボックスへの保管の仕方」も説明されています。
雪の結晶は、アクセサリーやプレゼントカードへの応用など多彩な使い方が出来るようです。とりわけ12星座のパーツは、プレゼントカードのモチーフにすると喜ばれそうな感じがします。
またペーパークイリングを使ったクリスマスツリーやトナカイの額など、冬のイベントを盛り上げるのに使える雑貨もたくさん紹介されていました。
なかでも、これは素敵☆ と感じたのが、「雪の結晶のシャンパングラス」。ソフトタイプのシリコンを使って、人気のハーバリウムをクイリングで表現したものだそうですが……レジンの気泡が本当にシャンパンの泡のようで、とてもお洒落なアイデアだなーと感心させられました。
美しい雪の結晶などを作ることが出来るぺーパークリングの本。ぜひ眺めて、作ってみてください。だんぜん、お勧めです☆
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