『世界一伸びるストレッチ』2016/2/9
中野ジェームズ修一 (著)
「ひざや腰が痛む」「ずっと体が硬い」「伸びを実感できない」といった悩みに応える「世界一伸びるストレッチ」を教えてくれる本です。
まず「CHAPTER1 体が硬くなるしくみ、やわらかくなるしくみ」では、ストレッチに関する基本的な解説があります。
ストレッチで柔軟性が高まるのには、次のような理由があるようです。
「ストレッチで、筋肉とその周囲にある腱、筋膜、靭帯、間接包などの結合組織を伸ばす動きを続けると、それまでの限界を超えて間接の可動域が広がって柔軟性が向上するのです。」
「ストレッチを定期的かつ継続的に行うと、このサルコメア(注:筋原線維の一つ)の数が増えると考えられます。増えたぶん筋原線維が長くなり、関節可動域が広がって柔軟性が高まるのです。」
ちなみに「体の硬い人が口にする5つのこと」とは、次のようなものがあるのだとか。
1)硬いのは生まれつき
2)気持ちよく伸ばせない
3)痛いから動けない
4)ストレッチをする時間がない
5)頑張っているのに柔らかくならない
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これ、私自身にも「あるある」でした(汗)。特に「1)硬いのは生まれつき」は、子どもの頃から、ずーっと思っていました。が……大人になってから、健康のためにエクササイズを始め、前屈などのストレッチを心掛けていたところ、だんだんと体が柔らかくなっていくことを実感! どうやら「硬いのは生まれつき」っていうのは、ただの思い込み(言い訳?)に過ぎなかったようです(汗)。
そして「CHAPTER2 世界一伸びるストレッチのルールとコツ」の「ストレッチのルール5」は次の通り。
1)決めポーズが完成してから30秒
2)呼吸を止めない
3)「痛気持ちいい」ところまで伸ばす
4)硬い部分こそ優先的に伸ばす
5)週に5~7日行う
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そして「ストレッチ2つのコツ」は、「ひねる」「体重を操る」ことなのだとか。
この後は、「CHAPTER3 首・背中・肩・腕」「CHAPTER4 胸・お腹・腰」「CHAPTER5 お尻・股関節まわり」「CHAPTER6 太もも」「CHAPTER7 ふくらはぎ・すね・足裏」と続き、部位別に写真でストレッチの方法を分かりやすく教えてくれます。
さて、ストレッチの種類には、大きく分けると次の2つがあるようです。
1)静的ストレッチ(反動を使わずゆっくり間接を動かしながら、目的の筋肉を伸ばすストレッチ)
2)動的ストレッチ(関節を大きく動かすことで筋肉の伸長と収縮を繰り返すストレッチで、トレーニングとウォーミングアップの特性を兼ね備える))
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CHAPTER3~7までは静的ストレッチの方法ですが、CHAPTER8に動的ストレッチがありました。個人的に、最近特に気になっていたのが「動的ストレッチ」。なぜなら、「動的ストレッチは筋肉に血液を送り込み、筋温を上げて「動ける」体にする」と言われていますし、やり過ぎて筋肉を無理に伸ばしてしまうことも少ないので、まずは「動的ストレッチ」で身体をならしてから、硬い部分の「静的ストレッチ」に進もうと考えているからです。動的ストレッチも体の部位ごとに8種類、写真で分かりやすく紹介されています(スポーツ別の動的ストレッチメニューリストもあります)。
その他、肩のこりをほぐすなどの「CHAPTER9 お悩み解消ストレッチ」、体がとても硬い人のストレッチなどの「APPENDIX タイプ別インデックス」もあり、これも参考になると思います。
現在は他のエクササイズ、運動もやっているので、それに少しずつ組み込む(組み替える?)形で、これらのストレッチもやっていこうと思っています。
「最高に気持ちいい伸び感」を感じたい方、健康のために運動を始めようと思っている方は、ぜひ読んでみてください☆
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