『メンタルが強い人がやめた13の習慣』2015/8/19
エイミー・モーリン (著), 長澤 あかね (翻訳)

「あなたの一番悪い習慣が、あなたの価値を決めている」……誰もがもっている13の悪い習慣をやめることで、メンタルを強くする方法を教えてくれる本です。
 この本の著者のモーリンさんは、23歳で母をくも膜下出血のために亡くし、26歳のときに夫が心臓発作で突然逝ってしまうという不幸に見舞われました。地域のカウンセリングルームでセラピストとして働いていたモーリンさんでしたが、その時はさすがに打ちのめされ、メンタルが極限まで弱ったことを感じたそうです。
 そしてその経験からようやく立ち直って再婚した数年後、今度は義父がガンの宣告を……またしてもか! 恐怖でいっぱいになったモーリンさんは、自らの立ち直りのために、悲しい経験で打ちのめされそうな自分を支えるために、いつのまにか染みついていた13の習慣をやめることを決め、やめるべき「13の習慣」のリストを作ったそうです。
 自己啓発書では「やるべき習慣」のリストはよく見かけますが、この本では「やめるべき習慣」を教えてくれるのです。そしてモーリンさんには、この「すべきでないこと」に重点的に取り組むうちに、大きな変化が現れたのだとか。「悪い習慣とは、身体に重しを巻きつけて一日中ズルズル引きずっているようなもの。」なのだそうです。その悪い習慣とは、次の13だそうです。
●メンタルが強い人がやめた13の思考習慣●
1.自分を哀れんで時間をムダにしない(×自己憐憫の習慣)
2.自分の力を手放さない(×他力本願の習慣)
3.変化をこわがらない(×現状維持の習慣)
4.どうにもならないことは考えない(×くよくよ悩む習慣)
5.みんなを喜ばせようとしない(×八方美人の習慣)
6.挑戦することを恐れない(×リスク回避の習慣)
7.過去を引きずらない(×後ろ向きに考える習慣)
8.同じ過ちを繰り返さない(×失敗に学ばない習慣)
9.他人の成功をうらやまない(×嫉妬する習慣)
10.一度失敗してもあきらめない(×すぐにくじける習慣)
11.孤独を恐れない(×とりあえずつるむ習慣)
12.世の中に貸しがあると考えない(×人のせいにする習慣)
13.すぐに結果を求めない(×スピードを追求する習慣)
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「メンタルの力をはぐくむ」とは、「どんな状況においても、自分の感情や思考の手綱を握り、前向きな行動を取る力を高めること」をいうのだそうです。
 この本には、セラピストとして活動しているモーリンさんが出会った人々の実例紹介とともに、やめるべきさまざまな習慣を具体的に教えてもらえます。すごくありがちな事例ばかりで、「やりがちだけど良くない習慣」にも納得できました。
 何か悩みを抱えている方は、ぜひ一度、読んでみてください。きっと何かヒントを掴めると思います。そして、この本の中で似た事例を見つけたら、思い当たる「悪い習慣」をやめるよう心掛けてください。そうすることで人生を、より良い方向へと導けるようになると思います☆
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