『筋肉の使い方・鍛え方パーフェクト事典』2015/9/10
荒川 裕志 (著),? 石井 直方 (監修)
関節動作、人体動作に対する筋肉の働きを徹底解説。トレーニングの目的に合った筋トレ種目がすべてわかる筋肉とトレーニングの総合図鑑です。内容は次の通りです。
序章 筋肉の働きと人体動作の関係
第1章 肩関節の動きと鍛え方
第2章 肩甲骨の動きと鍛え方
第3章 肘関節の動きと鍛え方
第4章 手関節・足関節の動きと鍛え方
第5章 股関節の動きと鍛え方
第6章 膝関節の動きと鍛え方
第7章 体幹・頸部の動きと鍛え方
第8章 人体動作のメカニズム
*
書店でこの本を見かけて何気なくぱらぱらめくってみて、その物凄い内容に驚かされました。何しろ医学書みたいな筋肉&骨格図形つきの解説が内容の半分ぐらいで、その筋肉を主に鍛えることができるトレーニング法が内容の半分という……筋肉トレーニングのすべてがぎゅっと凝縮されているという印象の本だったからです。
内容的には、この一冊だけですべての筋トレを網羅しているんだろうなーという感じの充実本なのですが、初心者向けというよりは、スポーツジムで機器を利用したトレーニングを本格的に行っている「ガチの筋トレ勢」にとって最も参考になりそうに思いました。というのも、体全体を「それなりに」トレーニングするのが目的ではなく、ある筋肉を集中的にトレーニングするのが目的だという人にとって、すごく参考になる内容が満載だからです。
とは言っても、もちろん初心者の方も、この一冊あれば十分なトレーニングできます。最後の「第8章 人体動作のメカニズム」には、立ち上がる・階段上り・持ち上げるなどの日常動作から、野球やゴルフなどのスポーツまで、それぞれに貢献度の高い筋肉が、動作ごとに表示されているので、そこから第1~7章のトレーニングページを逆引きすることが出来て、自分なりの運動メニューを組み立てやすいからです。
スポーツのパフォーマンスアップに欠かせない筋トレ。効果的なトレーニングのためには、各筋肉がどの関節をどの方向に動かすのか、どの筋肉を鍛えればよいのかを理解することが大切です。この本は、「序章 筋肉の働きと人体動作の関係」で身体の構造や特性の概要を学んだ上で、「第1~7章」で肩関節を始めとする各関節とそれに付随する筋肉の構造・性質、そのトレーニング方法を(ストレッチ方法も)じっくり学べます。そして「第8章」で、自分がやっている仕事やスポーツに最も関係している筋肉がどれかを知ることで、自分なりのトレーニング・メニューを組み立てることが出来る……決定版ともいうべき「筋肉トレーニング本」なのでした。筋トレやスポーツでも、「頭」を使った賢いトレーニングをしたいという方には、特に参考になると思います。
「一冊あると安心できる」気がするほどの「永久保存版」な筋トレ本でした(個人の感想です)。ぜひ一度、眺めてみてください。お勧めです☆
* * *
なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
<Amazon商品リンク>