『健康長寿の人が毎日やっている歯にいいこと──歯医者が通う歯科医が教える!』2023/4/18
秋本 昌弘 (著)

 健康長寿の人が毎日やっている歯にいいことを教えてくれる本で、内容は次の通りです。
第1章 すべての病気は「歯」が原因だった!
第2章 誰も教えてくれない! 健康寿命が10年延びる「歯の知識」
第3章 人間の健康は「噛み合わせ」と「噛み方」が9割
第4章 歯の痛みの原因を知れば人生が何倍も充実する
第5章 1分でできる「噛むだけ健康法」
第6章 健康寿命が延びる! 歯医者との付き合い方
第7章 100歳まで虫歯にならない毎日のケア
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「第1章 すべての病気は「歯」が原因だった!」には、歯周病について次のように書いてありました。
「歯周病にかかると、バイオフィルム(プラーク=歯垢が歯の表面に層をなして堆積したぬるぬるした膜)内の歯周病菌が爆発的に増加して、虫歯や歯周病菌の悪化、口臭の原因になるのはもちろん、病原因子が体内に侵入して、血流と共に組織や臓器へと移動することが分かってきています。
 ですから、歯周病を防ぐためには、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使って、毎日ていねいにプラークコントロールを行い、歯垢および歯石をためないことが重要です。加えて「間食が多い」「よく噛まずに食べる」「柔らかいものを好んで食べる」「歯磨きをしないで寝てしまう」「喫煙」「ストレス」などの歯周病を引き起こすリスクの高い生活習慣の改善も肝要でしょう。」
 歯周病は糖尿病や動脈硬化、心臓病を引き起こす原因となるようです。また誤嚥性肺炎は、口腔内細菌によって引き起こされることがありますし、さらに歯が原因で、消化器系トラブルになることもあるそうです。そしてなんと、口腔内慢性炎症が脳に影響を与え、うつ病を発症させるリスクまであるのだとか!
……まさに「すべての病気は「歯」が原因だった!」なのかもしれません。歯ブラシや歯間ブラシでの歯の手入れや、生活習慣の改善はとても大事ですね!
 私も、むし歯が出来て歯科に通院したことをきっかけに、数か月間、歯の治療だけでなく磨き方をじっくり教えてもらったことがあり、歯の専門家に「磨き方」を教えてもらうことの大切さを実感しています。もちろん歯ブラシだけでなく、歯間ブラシも使っています。歯の磨き方に不安を感じている方は、一度、歯科医院で教えてもらうといいかもしれません。
 さて本書で個人的に一番参考になったのは、「第5章 1分でできる「噛むだけ健康法」」。ここでは、いろんなトレーニング法を知ることができました(それぞれ、本書内ではもっと詳しい解説やイラストがあります)。
 まずは、偏咀嚼の改善に有効な「ガムトレーニング」。これはガムを使い慣れていない側でよく噛むもの。
 また口呼吸を鼻呼吸に改善し、舌の筋力を高める「あいうべ体操」(今井一彰先生考案)。以下を一日30セット。
1)「あー」と口を大きく開く
2)「いー」と口を大きく横に広げる
3)「うー」と口を大きく前に突き出す
4)「べー」と下あごに届くくらい舌を突き出して伸ばす
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 さらに、舌を活性化する「MFTトレーニング」。
1)舌を突き出して前後に動かす
2)さらに左右に動かす
3)さらに舌先で円を描く
4)発音する(タ・タ、ラ・ラ)
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 その他、顎関節症などの顎の不調を改善する「顎ストレッチ」。(大きく口を開けて、閉じたり、開けたりを5~10回ほど繰り返す)もありました。
『健康長寿の人が毎日やっている歯にいいこと──歯医者が通う歯科医が教える!』……歯医者さんとの上手な付き合い方だけでなく、歯の手入れやトレーニングも教えてくれて、とても参考になる本でした。みなさんも、ぜひ読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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