『名医が教える! 健康寿命を延ばして元気になる知恵 自律神経』2022/1/7
工藤 孝文 (著)
不眠や気分の落ち込み、イライラに襲われるときの多くは「自律神経の乱れ」が原因……ちょっとした生活習慣の改善で自律神経を整えて、つらい症状を改善する方法を教えてくれる本です。
自律神経のバランスが崩れると、倦怠感や不眠、片頭痛や動悸、便秘や下痢、イライラや不安感など、多様な症状が現れるそうです。
これらの症状は、生活習慣の改善でも予防・改善できる……これは読んでみるしかないですね! タイトルも『名医が教える! 健康寿命を延ばして元気になる知恵 自律神経』ですし! 内容は次の通りです。
01)自律神経が整えば人生が変わる!
02)自律神経失調症の5タイプ
03)自律神経に効く食事・漢方薬・ハーブ
04)自律神経を安定させる生活・運動・心のケア
01は自律神経の乱れで起こる症状について、02は症状タイプ別の対処法、03、04は自律神経を整える生活習慣のアドバイスになっています。
特に参考になったのが、やっぱり03と04。その一部を以下に少しだけ紹介します。
「自律神経に効く食事・漢方薬・ハーブ」としては……
・低GI食品(大豆(ゆで)、グレープフルーツ、ニンジン(ゆで)、牛乳、オレンジ、リンゴ、ブドウ、サツマイモ(ゆで)、チョコレート、ジャガイモ(ゆで)、ライ麦パン(ライ麦粉50%))
・レモン、梅干しの酸味
・鶏むね肉、しょうが、トマトがベスト3食材
・ベスト7のハーブ(カモミール、ジャスミン、ミント、フェンネル、クラリセージ、レモンバーム、クローブ)
……などなど。この他、食べ方や漢方薬なども教えてもらえます。
また「自律神経を安定させる生活・運動・心のケア」としては……
・不規則・運動不足・冷えは大敵
・朝日と朝食で体内時計をリセット
・入浴で心の緊張をほぐす
・笑顔で幸せホルモン
・背筋を伸ばして腹式呼吸
・ToDoリストを作って黙々とこなす
……などなど。この他にも人づき合いの極意など、いろいろあります。複数の運動のやり方(イラスト付き)も教えていただけます。
ちょっと意外だったのが、この中の「ToDoリストを作って黙々とこなす」。「考えこまずに即行動するのがコツ」で、「集中して体を動かせば、堂々巡りの思考を断ち切ることができます」とのことでした。これ、私自身の体験でも納得できるコツです。イライラしてしょうがないときには、とにかく「身の回りを片づける」ようにしています。身の回りを片づけていると、身体を動かして気分が変わる(血流も良くなる)だけでなく、「周囲のものが整理されていくのが実際に見える」ので、だんだん気分が良くなっていき、しだいに心も整理されていく気がします……もっとも、そのためには、普段は身の回りがあまりキッチリ整理されていないことが必要になりますが(笑)……イライラした時には、試してみてください。お勧めです。
この他にも、工藤さん自身が心掛けている「自律神経安定10か条」など、『健康寿命を延ばして元気になる知恵(自律神経)』をたくさん知ることができました。イラストも多用されていて、内容も分かりやすくて読みやすいと思います。とても参考になるので、最近、全身がなんとなく不調だ……などのストレス症状に悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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