『おりがみ新発見〈2〉キューブの世界』2005/2/1
笠原 邦彦 (著)
おりがみ新発見の第2弾は、「キューブの世界」。ユニットおりがみの立方体を中心に、変形から球体まで、さまざまな立体おりがみを教えてくれます。
「「ユニットおりがみ」というのは、主として立体図形を「やさしく作るために」、複数の紙を用いて単位となる形(ユニット)を必要数作り、それらを「まとめ合わせることで1つの形に仕上げる」もののことです。」だそうです。
早速、最初の「4つの薔薇のキューブ」を作ってみました。折り方はすごく簡単なのですが、6個のユニットの組み合わせ方がいまいち分かりにくいような感じ……それでもなんとか組み立てられました。この後の作品も、組み合わせ方の説明が省略されていることが多いので、組み合わせ方は自分で試行錯誤する必要がありそうです。もっとも立方体なので、基本的に最初の作品と同じような感じにはなるのですが……。
「第2章 キューブの3要素」では、キューブの「辺」・「面」・「頂点」という「3つの要素」ごとに、その代表的な折り方と、3つの要素を組み合わせた作品を紹介してくれます。
「ユニットおりがみ」にはあまり詳しくないので、あまり分かりやすくはありませんでしたが、3つの要素を整理して学べるので、「ユニットおりがみ」に興味のある方にとっては、とても参考になるのではないかと思います。この章は、新しい作品を作るヒントになりそうです。
そしてこの本の中で一番面白かったのが、「でんぐり」の造形。「穴開き球」の穴を広げて「反転」させられるようにしたものです。「穴開き球」は要するに「球に見えるようにしわをよせたリング」なので、外側にひっくり返したり、1回転させて元に戻したりできるのです。とても面白いので、ぜひ作ってみてください。
その他にも、6本のテープをくぐらせて作る、折らない「織り紙」という技法で作ったサッカーボールも面白くて素敵でした。この技法は組み方がちょっと難しいので、最初は3本を作ってみるといいと思います。
いろんな折り紙があることを教えてくれる「おりがみ新発見」。おりがみの「技術」に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。
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