『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』2019/7/18
村山巧 (著)

 脳科学×筋膜リリースで硬い体がグンと柔らかくなる……『自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ』の方法を教えてくれる本です。
 小学生の頃、体育が苦手でほとんど運動をしなかったせいか身体が硬くて柔軟性がないことを、「生まれつき身体が硬かったからさー……」などと長い間、平気で言い訳してきましたが(汗)、実は柔軟性は、ある程度は「努力でなんとかなる」ものだったのです。大人になってから、「健康のために」毎日少しずつトレーニングするようになって、だんだんと深く前屈、広く開脚が出来るようになり、「なーんだ。やればできるものだったんだなー」と今更ながら実感(反省)していたのです。だから、この本の「自分史上最高の柔軟性」というワードにぐぐぐーっと惹きつけられ、もっと柔軟になりたい! と早速、手にしてみました。
 この本が教えてくれる方法は、「ストレッチ3.0の世界」。これは、「筋膜リリース」と「PNFストレッチ」という2つの科学的アプローチから、最速で体を柔らかくする正攻法の手法だそうです。
「筋膜リリース」とは、全身を覆うボディスーツのような筋膜の歪みを正常に戻すことで、筋肉や関節が正しく動けるようにする手法です。
 そして「PNFストレッチ」は、もともとリハビリの世界で発達した筋コンディショニングの手法で、筋肉を強く収縮させた後に弛緩させることで脳の運動系の神経を刺激し、短時間で筋肉や関節が本来有する可動域を覚醒させる手法で、脳科学をベースにしたものだそうです
 実際には、「簡単な準備運動」→「部位別ストレッチ(脳科学(PNF)アプローチ→筋膜アプローチ→静的ストレッチ)」を行います。これらの具体的な方法が、写真(動かす方向の矢印などのイラスト説明入り)で説明されているのです。なお、「部位」は次の通りです。
PART1 首のストレッチ
PART2 肩のストレッチ
PART3 腕のストレッチ
PART4 背中のストレッチ
PART5 体側部のストレッチ
PART6 胸のストレッチ
PART7 もも前側のストレッチ
PART8 もも裏側のストレッチ
PART9 もも外側のストレッチ
PART10 もも内側のストレッチ
PART11 ふくらはぎのストレッチ
PART12 すね・足裏・つま先のストレッチ
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 さらに「チャレンジプログラム」として、「背面握手」「横開脚」「Y字バランス」「前後開脚」「鳩のポーズ」「ビールマン」など、バレエダンサーやフィギュアスケーターみたいな凄いポーズをするためのエクササイズまであります。……こんなのが出来たら、本当に嬉しいとは思うけど……まあ、努力目標ですかね……(すでに弱気)。
 正直に言って、2秒抵抗と2秒脱力をする「脳科学(PNF)アプローチ)」の正しい方法がよく分からない感じがしましたが……おそらく「これから、この筋肉を動かしたいの!」と自分の脳にしっかり教えてやるために「数秒の強い動き」をしてから、ストレッチ運動をせよ、という意味なのでしょう。(なお、写真で分かりにくい動きがある場合は、Webの「ビラボディ」で、動画で見ることも出来るそうです。)
 ところで、とても感心させられたのが、この本の製本方法。「コデックス装」という特殊な方法で製本されていて、「押さえなくても開いたままの状態を保つことができる」のです! 本を見ながらストレッチをするときに、すごく便利! エクササイズ本は、すべてこの方法を採用して欲しいと思うぐらい素晴らしい製本でした。
 ストレッチに関しては、まだ始めたばかりで効果のほどは分かりませんが、この本を見ながら、少しずつ柔軟性を高めていきたいと思います。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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