『IQが高まる大人の右脳ドリル』2018/4/2
児玉光雄 (著)
右脳の機能を高める図形やひらめき系のクイズが詰まった「右脳ドリル」です。
論理的な思考を司る「分析脳」の左脳に対して、右脳はイメージ力、創造性、好奇心を司る「ひらめき脳」と言われ、これからの変化にとんだ時代を生き抜くには、右脳の力がとても重要になっていくでしょう。
この本は、折り紙の問題、展開図の問題、マッチ棒やヒモを使った問題、まちがい探しなど、知識よりもイメージや図形を重視した問題に特化しています。
知識はほとんど必要ない問題が多いので、知識に自信がない方や、日本の文化に関する知識があまりない外国の方でも楽しめる(右脳を鍛えられる)と思います。
実は私自身は、学生時代、図形問題が不得意で、テストで「展開図」やサイコロころがし問題を見ると、いつもすっ飛ばしして、最後に時間が余れば取り組む問題になっていたのですが(汗)……このドリルの問題をやってみて、意外に出来ることを再発見しました。「テスト」ではなく「パズル」だと、やる気が出るせいなのでしょうか?(笑)「展開図」の場合は、最初から正解を探すのではなく、どう見ても「不正解」なものを排除してから残ったものを検証するというやり方で解くと、より短時間で正解に近づけるのを知りました。
初級30問、中級30問、上級30問、レベルチェック問題30問の全120問で、難易度は「初級」「中級」「上級」と、だんだんあがっていくようになっています。「初級」でも、すごく簡単というほどではなかったので、苦手な図形問題も多いし、これは「上級」だとかなり時間がかかるかも……と恐る恐るやっていたのですが……「上級」もそれほど難易度が高くなく、全体として適度な難易度の問題が多かったと思います。もちろん全問に解答があります。
嬉しいのは「制限時間」の設定がないこと(苦笑)。苦手な図形問題でも、安心してじっくり取り組めました。一応、各ステップ10分程度が目安のようですが、制限時間は気にしなくても、だいたい各ステップ合計10分以内に終わったと思います。
最後には、制限時間つきのレベルチェック問題があり、現在の右脳IQを判定できるようになっています。
このドリルには「ひらめき」で解けるタイプの問題が多いので、短時間の気分転換に使うのにもピッタリだと思います。一応ステップごとにまとめられてはいますが、どこまで問題を解くのかは自由なので、気分転換に1問または2問ずつ解く、というような使い方も出来ます。問題も解答も、きれいな色づかいのイラストで描かれていて、パズル好きの私としては、眺めるだけで楽しい気分になれました。
なお、このシリーズからは、表紙の色が違う『1日10分間!IQが高まる大人の右脳ドリル』という非常に似たタイトルのドリルが出ていますが、クイズの内容は違っています(問題のタイプはほとんど同じですが)。
右脳の鍛えるための脳トレだけでなく、気分転換にも使える楽しい「ひらめき系クイズ集」です。難易度も適度だと思うので、ぜひやってみてください☆
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