『科学的に元気になる方法集めました』2017/2/1
堀田 秀吾 (著)
ストレス社会で疲れがたまっている状況を打破するために、「元気になれるアクション」を教えてくれる本です。しかも、ここで紹介されているのは、「科学的に元気になる方法(ハーバード大学やNASA、東京大学、理化学研究所など、世界中の研究機関で「効果あり」と発表された科学論文をもとにしたもの)」ばかりなので、それなりに説得力もあり、安心して試すことが出来ると思います。
たとえば、「1 まず習慣にしてみてほしい元気のスイッチ5つ」の最初に紹介されている「01 身体が先で、そのあとに脳は考える」では、「各界の一流たちが実践している「やる気スイッチ」の入れ方、それはとにかく「やりはじめる」こと」と書いてあります。……正直言って、これには、なんだか釈然としないものを感じてしまいましたが(汗)、アメリカの生物学者のリベットさんなどの研究で、「人間はやり始めれば集中するようになっている」ことが明らかになりつつあるそうです。「考える・心で念じることより、実際の動作の方が脳に与える力は強い」のだとか。なるほど……騙されても別に悪影響もなさそうだし、これからはやる気が起きなくても、「とりあえず始めてみる」ようにしようと思います(笑)。
また「3 元気を出すために「やってはいけない!」習慣」の中の、「18 ののしり言葉は禁止!(怒りの感情は人やモノに当たっても解消できず、それどころかより激しい怒りが湧いてくる)」とか、「20 人の悪いところに注目してはいけない!(「減点法」で人を見ているとイライラが止まらなくなる)」などにも納得させられました。「私たちは放っておけば人のイヤなところばかり目についてしまうので、意識的にそこには目をつぶる、「悪いところではなく、良いところだけを見よう」と腹をくくることです。」という言葉を忘れないようにしたいと思います。
この他にも、「背筋を伸ばして堂々と歩くと気持ちが積極的になり、さらにストレスホルモンが減少する(ハーバード大学 カディらの研究)」、「20~30分のマイクロスリープで能力が睡眠前よりも34%向上する(NASA ローズカインドらの研究)、「楽しい動きをすると、楽しくなってくる(エルサレム・ヘブライ大学 アヴィーゼールらの研究)」など、全部で38の「科学的に元気になる方法」を教えてくれます。ストレスが多くて、なんか疲れがとれないなーと感じている方は、読んでみてください。目次部分だけで、全部の「科学的に元気になる方法」を簡単に確認できますので、気になる部分を読むだけでも、効果が期待できるのではないでしょうか。