『食事でムセる かみ切れない 口臭が気になる人のための口の強化書』2023/5/27
照山 裕子 (著), 來村 昌紀 (監修)

 口の老化を防ぐだけでなく、ストレス解消、やる気もアップ。心の若返りまで期待できる1日2回の「かみかみリズム体操」+「毒出しうがい」のやり方を教えてくれる本です。
「すべての老化は、口からはじまる」……口が衰えているかどうかは、いつまでも若々しく健康な人生を過ごせるかどうかを決める、重要な分かれ道だそうです。
 さて、口には次の4つの役割があります。
1)生命維持
(呼吸、摂食嚥下、味覚、唾液による消化・免疫、異物の認識・排除)
2)コミュニケーション
(感情表現、構音・発音)
3)力やバランス
(食いしばる、姿勢保持、平衡性)
4)顔かたち
(顔のかたち、イメージ)
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 そして口には、次の4つの力があります。
1)噛む力
2)舌の力
3)唾液量
4)飲み込む力
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 これらの衰えを防ぐ体操が、1日2回の「かみかみリズム体操」+「毒出しうがい」。そのとき用意する物は、自分の好きな硬さのグミ2個と、水またはお茶120mlです。
 まず「かみかみリズム体操」は、次の2Stepをグミ2個分やります(ワンセットに1個使用)。
・Step1:舌ポジリセット
(好みの硬さのグミを舌の上にのせる→舌を使ってグミを歯ぐきの裏にぐっと押し付けて10秒キープ)
・Step2:2:3・3・7拍子がみ
(舌ポジリセットのグミを、舌で左側の歯にもっていき3・3・7拍子のリズムで噛む。次に右側で同じようにする。飲み込めるぐらいまで繰り返してから飲み込む。)
※新しいグミで2セット目を。なお2セット目では、3・3・7拍子のリズムで噛むのは右側の歯から始める。)
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 つづいて仕上げの体操として「毒出しうがい」をします。
(30ミリリットルぐらいの水を口に含み、口を閉じて、水を上の歯に向けて強く速くぶつける(10回)。終わったら水を吐き出す。同じように下の歯、左の歯、右の歯で行う)
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 この中の「舌ポジリセット」は動きが少ないので、省略してもいいのかなーと思ってしまいましたが、「舌ポジリセット」の役割の一つは、「舌を正常な位置に戻すこと」なのだとか。正常な下の位置は、口を閉じたとき、舌が上あごにぴったりとくっつく位置だそうです。……そうなんだ……ちゃんとやります……。
「かみかみリズム体操」にはガムを使ってもいいそうですが、グミを使うのは、次の4つのメリットがあるからなのだとか。
1)噛みごたえを自由にコントロールできる
2)舌を使った複雑な咀嚼運動が期待できる
3)唾液が増える
4)甘いからおいしく続けやすい
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 そして「毒出しうがい」は、口のなかの食べかすを出すだけでなく、舌を鍛えるトレーニングでもあるそうです。
 これらの体操はとても簡単なうえに、口をきれいにするのにも役立ちそうなので、少なくとも1日1回やることを日課に追加しようかなーと考えています(寝る前以外なら、いつでも好きなときにやっていいそうです)。
「かみかみリズム体操」は、口の老化を防ぐと同時に、顔の筋肉を引き締め、老け顔防止にもつながる……それなら絶対に続けないと(笑)。
 なお本書では、この体操をイラストで詳細に知ることが出来ます。しかもその部分の紙が水色になっているので、この体操が書いてある箇所を一発で探し当てられる親切設計です☆
 この他にも、毎日の食事に「しっかり噛まなければ食べられないもの」を加える、などの参考になる情報がたくさんありました。
「しっかり「口を使える」ことは、あなたが健康で長く生きることにつながっています。」
 食事中によくムセる、口臭が気になる、食欲がわかない、胃もたれする、口が乾く、滑舌が悪くなった……などの口の衰えを実感している人はもちろん、いつまでも健康で元気に暮らしたいという人は、ぜひ読んで試してみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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