『家族がよろこぶ ダンボール工作』2018/7/23
pika (著)

 おむつや通販の空き箱で簡単に作ることが出来て、子供との暮らしに役立つダンボール工作の本。絵本箱やシューズボックスなどの実用的なアイテムを多数紹介してもらえます。
 双子の母のpikaさんは、おむつの空き箱がたくさんたまっていくことで、何かに使えないかな? と考えるようになったそうです。そこで即席ダンボールハウスを作ってみたら、双子たちに大好評。その後、絵本箱やペン入れなど、さまざまな実用品を作るようになったとか。
 この本は、そのようにして自分の家で作り、使ってきた実用的なアイテムを多数紹介してくれるので、とても役に立ちそうなアイデアが満載です。しかも通販などを利用すると溜まりがちなダンボールを有効活用できるので、あまりお金もかからないというのも嬉しいです☆
 冒頭では、ダンボール工作の基礎や、きれいに仕上げるためのコツも写真で教えてくれます。
 例えば「きれいに切る」ためには、「定規をしっかり押さえ、カッターを握る手は力を入れすぎず、同じ場所を何度も一方向に切るときれいに切れる(無理に一度で切ろうとしない)」。また「折る」ためには、「カッターの背のツメで筋を入れる」など、写真やイラストでの説明がありました。さらに「折り返す」「曲げる」「くっつける」なども、とても参考になります。
 そして「基本の箱をつくってみよう」で、お道具箱の作り方が始まります。ここでは、おむつの箱が使われていて、そのサイズで作られていますが、通販の箱を使う場合は、無理におむつ箱のサイズに合わせずに、その箱のサイズで、部品(仕切りなど)のサイズを計算しなおして作ったほうが簡単に出来ると思います。

「基本の箱」がちょっと難しいと感じた方は、まずは、たった1か所を切って角を固定するだけの「ダンボールハウス」を作ってみるといいと思います。これも出来上がりサイズにこだわらず、同じような大きさの箱を使って作ると簡単だと思います。ただし、これはすごく簡単に作れそうですが、すぐに壊されそうな感じでもあります……でも、こういうのって、壊すのもお子さんたちの楽しみになるのだと思います……。
 もう一つ、すごく簡単に作ることが出来そうなのは、「お絵かき額縁」。お子さんの画用紙サイズにあわせて、この額縁を作っておくと、お子さんの描いた絵を飾ることができて、みんなが楽しくなれそう。これは壊されにくそうなので、マスキングテープなどで綺麗に飾って作るといいと思います。
 その他、「クレヨンハウス(クレヨンを立てて収納するペンケースのようなもの)」、「シューズストッカー」、「絵本箱」も比較的簡単そうなのに、便利に使えそう。
 さらに上級編を狙いたい方には、「机と椅子(椅子にはちゃんと支えパーツも入っています)」とか、「ボタンを押して遊べるレジ(ボタンには特大プチプチが使われています)」など、ちょっと難易度が高そうなものも。
 全部で26点もの作品が掲載されているので、これらの作品のアイデアを使って、自分のオリジナル作品を作ることも出来そうです。
 溜まったダンボール箱を有効活用したいと思っている方は、ぜひ一度眺めてみてください(なお、やってみたいけどダンボール箱が手元にないという方は、スーパーマーケットの「段ボールお持ち帰りコーナー」を利用してみるといいのではないでしょうか)。
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