『魔術師のための創作BOOK』2017/10/6
倉戸 みと (著)

 オリジナルの魔術系アクセサリーなど魔術師のためのアイテムを作る方法を教えてくれる本です。
 材料は100均などで身近に手に入るものばかりなのに、繊細で幻想的なアイテムが驚きの完成度で仕上がります☆ こんな作品が作れたら、ハロウィンイベントやパーティーなどで、褒められること間違いなしです。
 表紙写真で、その作品の一部を見ることが出来ます。
 右上がゴブレット、その左が魔法の杖、ゴブレットの下に鉱物のランタンと鉱物ランプ、その下に秘密の手紙とカリグラフィです。こんな素敵な魔法アイテムを、自分で手作りできるんですよ(しかも100均の材料で!)……素晴らしいでしょう? もちろん、この他にも多数の作品があります。
 なかでも感心したのが、「ゴブレット」。なんとこれ、(たぶん100均の)ガラスの小物入れとノズルコネクター(!)を組み合わせて作っているのです。それに着色(水性多用途スプレー、メッキ調スプレー)して、(たぶん100均の)アクセサリーを貼り付けています。……これ自体が魔法のようでした。凄い、凄すぎる……(もっとも100均では、もともと「これが100円?」という驚きの、魔法のような商品を売っていますが……)。
 また表紙の中央の緑の「鉱物」はランプになります。これは、ワックスを溶かして紙コップに流し込み、(たぶん100均の)LEDキャンドルを逆さにして、液面とLEDキャンドルの底の高さが合うようにして固めた後、鉱物の形に削り出すのです。
 そして「秘密の手紙」は、「羊皮紙風用紙」で作られています。この「羊皮紙風用紙」は、煮出した紅茶(+焼きミョウバン)で着色しているのですが、この方法を覚えておくと、魔法の薬瓶のラベルなど、いろいろ便利に使えそうな感じ。

 この他にも、プラバンで作る魔法陣とか、蛍光ペンの幻覚の花とか、スポンジシートと合皮のペストマスクとか、その他いろいろ、不思議で素敵な作品のアイデアが満載です☆
 こんなにも幻想的な魔法の世界観を演出できるアイテムを、100均などで手軽に買える材料をベースにして、自分で作ることが出来るなんて……嬉しすぎます☆ まさに錬金術。
 ……とは言っても、型紙のない作品もあるので、工作が苦手な方には難しいかもしれません(一部の作品には、型紙があります)。
 それでもチャレンジしたくなるような素晴らしい作品&アイデアがいっぱいでした。手芸や工作が好きな人には、自分のオリジナル作品を作る時にも、すごく参考になるのではないでしょうか。ぜひ眺めて、作ってみてください☆
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