『緑内障 自分で治す最強事典 (14人の眼科の名医・専門家が失明を食い止める極意を伝授)』2021/2/8
なし (著)

 14人の眼科の名医・専門家が、緑内障を自分で治す方法を教えてくれる『緑内障 自分で治す最強事典』です。
 まだ緑内障になってはいないのですが、目を酷使している自覚はあったので、ベストセラーになった『眼圧リセット』を読んで、説明されていたエクササイズを実行しようと考えたのですが……『眼圧リセット』の著者の方は眼科医ではなかったので、少し心配になりました。うーん……と迷っているとき、この本を見かけたので、眼科医が推奨する方法を確かめてみるために読んでみたのです。
 全体としては、「目の病気を改善するには、最初に全身の気の流れを促進し、目のコンディションを整えることが大事」ということだったので、『眼圧リセット』の方法は、眼科医の推奨する方法と矛盾はしていないと感じました。(ただし、本書に『眼圧リセット』と同じ方法が書いてあったわけではありません。似たような方法のエクササイズは書いてありましたがが……)。この『緑内障 自分で治す最強事典』は、眼科医の方が教えてくれる方法が書いてあるので、緑内障を治したい(予防したい)という方は、この本の方がより参考になるかもしれません。
 さて、緑内障というのは、次のような病気だそうです。
「緑内障とは、高くなった眼圧(眼球内の圧力)が視神経を圧迫するなどして、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。40歳以上の20人に1人が患っているとされ、日本人が中途失明する原因の第1位になっています。」
 現代人はとにかく目を酷使しているので、予防する方法を知っておくことは無駄ではないと思います。
 この本では、マッサージなどの方法だけでなく、生活習慣・食習慣の改善に仕方も紹介されていました。「目の老化・病気を防ぐ生活習慣」は次の通りです(もちろん本書内では、もっと詳しく紹介されています)
1)バランスのよい食事をとる
2)タバコを控える
3)帽子や日傘で紫外線対策
4)時計やカレンダーの位置を調整する(目が疲れたら遠くを見る習慣をつける)
5)洗眼薬に頼り過ぎない
6)適度な運動を心がける
7)目に優しい居住空間をつくる(緑やアイボリーなど優しい色合い)
8)セルフケアで目をリラックス(目の周囲のマッサージ、蒸しタオルを目に乗せる)
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 そして目によい食べ物としては、「ホウレンソウ(目によいルテインが豊富)」。「ツナ、イワシ、サバ(黄斑へのダメージを軽減するDHAが含まれている。)」、「キャベツ(硝酸塩が多く含まれている)」、「クコの実」、「ショウガ緑茶」などが紹介されています。
 どれも目だけでなく、普通に「健康にいい」と言われている習慣や食べ物ばかりだったので、これらも取り入れてみようと思っています。
 この他にも、「緑内障セルフチェック(アムスラーシート)」や、ハッキリ見える部分を広げる「ガボール・アイ」など、目の健康に役に立つ図も数種類掲載されています。これらも、とても参考になると思います。
『緑内障 自分で治す最強事典』です。緑内障に不安を感じている方、目が疲れやすいと感じている方は、ぜひ一度、読んでみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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