『知ってるだけで避けられる! 危ない前兆 (青春新書プレイブックス)』2020/11/12
ホームライフ取材班 (編集)
トラブルが発生する前には、何かのきざしやサインが現れる……健康の不調や電化製品のトラブル、災害、事件の前兆やサインを集めて、トラブルを未然に防ぐための方法を教えてくれる本です。
例えば犯罪の前兆としては、「ドア周りに妙な文字やマークが書かれている」ことがあげられていました。これは空き巣が下見をしたことを示す暗号かもしれないそうです。
これ、前に集合住宅に住んでいたときに、実際に書かれたことがありました。チョークみたいなもので書いてあったのですが、すぐに連想したのが童話『アリババと40人の盗賊』で盗賊の手下がつけたマーク。私もモルジアナと同じように、同じマークを他の家にもつけるべきだろうか、なんて思わず考えてしまいましたが……周囲の家にも同じようなマークがすでに書かれていて、みんなも「たぶん空き巣の下見だよね」と言って気持ち悪がっていました。結局、私たちは全員、すぐに消してしまいましたが、この本によると、「新聞の勧誘員がはじめたもので、のちに空き巣狙いや押し売り業者なども行うようになった」そうです。そして「怪しいマーキングを見つけたら、被害にあう前に、警察や管理会社に相談することをおすすめする。」と書いてありました。
また、「空き巣狙いの危険を遠ざけるには、インターホンをモニター付きにしておくのが効果的」だそうです。私の住居もモニター付きですが、ドアを開ける前に、インターホンを鳴らしている人の画像をチェックできて安心できるので、お勧めします。それに空き巣狙いは、その家の状況を事前にチェックするそうなので、インターホンにカメラを付けておけば、そもそも狙われる確率がぐっと下がると思います。
意外だったのが「足首が妙に太いのに気づいた」場合は、悪玉コレステロールが増える遺伝性の病気かもしれないということ。家族性高コレストロール血症がある人は、アキレス腱のあたりにコレステロールが沈着し、ふくらんで厚くなっていることが多いそうです。
また「気になる病気の前兆」には、「鉄欠乏性貧血」の前兆がたくさん紹介されていました。例えば「髪の毛が急に抜けるようになった」、「暑くもないのに氷を無性に食べたくなる」、「目の下にクマがよくできる」場合は、「鉄欠乏性貧血」かもしれないので、鉄分が豊富な食材をとるように心掛けたほうがいいようです。
この他にも「海岸に海藻やゴミが集まっている」のは、その周辺に「離岸流があるサインで、泳ぐと沖に流される」とか、「ラジオのAM放送を聴いていたらガリガリと異音が」したら、「遠くないところで雷が発生した証拠」だから家や車の中にとどまっているべきとか、「家の外壁を触ると白い粉がつく」のは、「塗装が劣化した証拠」だから塗り直そうとか、「外壁の木質部分にひっかき傷のようなものが」ある場合は、「ハチがかじって巣の材料にしているかもしれない」から注意するなど、さまざまなジャンルのトラブルの前兆現象を教えてもらえます。
病気・トラブル・災害・故障・犯罪を未然に防ぐ120のサインを教えてくれる本でした。いろんなトラブルは未然に防ぐのが一番だと思うので、みなさんもぜひ読んでみてください。
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なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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