『とびだす! はらぺこあおむし (POP‐UP BOOK)』2019/2/28
エリック・カール (著, イラスト), もりひさし (翻訳)
小さなあおむしが色んなものを食べまくる、エリック カールさんの人気の穴あき絵本『はらぺこあおむし』を飛び出す絵本にした本です☆
以前、もっと大型の飛び出す絵本(2009)として販売されたのですが、小型化して、飛び出すしかけ絵本としては手ごろな値段(2000円+税)になって再発売されました。
穴あき絵本『はらぺこあおむし』の美しい色彩、かわいいイラスト、面白くて癒されるストーリーがそのまま「飛び出す」しかけとなって、立体的に表現されています。動くしかけもあります。
穴あき絵本もとても素敵ですが、飛び出す絵本には、さらに「うわぁ!」という感動があって、誰に贈っても喜ばれると思います。
しかけ技法的にも、円柱の飛び出し、にょろっと動く仕掛け、脇の折りたたみで仕掛けの厚みを中央だけでなく左右に分散させる巧みさ、長い球形(楕円)の飛び出しなど、バラエティに富んだ仕掛けを楽しめて参考になります。
穴あき絵本と同様、この絵本でも、数を学べるのはもちろんのこと、曜日の名前と順番、果物やお菓子などの食べ物の名前、そして小さなあおむしの成長過程まで学べます。あおむしは最後には、美しい蝶になって羽ばたくのです。
とっても素敵な飛び出す仕掛け絵本です。穴あき絵本の『はらぺこあおむし』同様に、この本もお勧めです☆
・1~2ページ目:ページを開くと中央に、緑の葉っぱがついた樹の幹が飛び出します。夜空でお月さまがそれを見つめています。「おや、はっぱの うえに ちっちゃな たまご。」
ページの右側の大きな折り込みを開くと、お日様が空に昇るように飛び出してきます。あおむしが土の上をにょろっと動きます。「あおむしは おなかが ぺっこぺこ」
・3~4ページ目:ページを開くと、たくさんの色鮮やかな果物が飛び出してきます。果物にはあおむしが食べた跡の穴があいています(月曜日はりんご1個、火曜日はなし2個、水曜日はすもも3個、木曜日はいちごを4個)。そして、あおむしのいる右脇の折り込みを開くと、オレンジ5個が飛び出します)
・5~6ページ目:ページを開くと、土曜日にあおむしが食べたチョコレートケーキなどのたくさんの食べ物が一気に飛び出してきます。下の小さな折り込みを開くと、あおむしが泣いています。「そのばん あおむしは、おなかが いたくて なきました。」
・7~8ページ目:ページを開くと、穴があいた緑の葉が飛び出します。
中央の折り込みを開くと、太っちょのあおむしが飛び出してきます(蛇腹の飛び出し)。
さらに右脇の折り込みを開くと、茶色いさなぎが飛び出してきます(楕円球の蛇腹の飛び出し)。
・9~10ページ目:ページを開くと、鮮やかな色の大きな蝶が飛び出します(ページの開閉で羽ばたきます)。「あおむしが、きれいな ちょうに なりました。」
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