『知りたいことが全部わかる!不動産の教科書』2018/6/21
池田 浩一 (著)

 不動産業界で必要な基礎知識について総合的に教えてくれる『不動産の教科書』です。内容は次の通りです。
第1章 不動産営業の基本を学ぼう
第2章 不動産調査の基本[現地編]
第3章 不動産調査の基本[法務局編]
第4章 不動産調査の基本[役所編]
第5章 「不動産査定」に挑戦しよう
第6章 「資金計画」を本格的に学ぼう
第7章 不動産取引の「実践知識」を身につけよう
第8章 「融資実行」「登記手続き」「決済」を学ぼう
第9章 物件の引き渡しとアフターフォロー
第10章 不動産取引と「税金」知識
付録 「登記事項証明書の交付請求書」「図面の取得請求書」「住宅ロ-ン申込書」
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 不動産業界で働いているわけではないのですが、もしも家を買うことになったら必要かもしれないし、一通り学んでおいて損はないかも……と言う、ふわっとした動機で読み始めました。家を買う予定はないのですが、とても参考になったと思います。
 例えば「第2章 不動産調査の基本[現地編]」は、家を買いたい人や借りたい人にとっても、かなり参考になる知識がたくさん紹介されていました。
 その一つ、「04 トライアングル調査を実践しよう」では、「曜日」、「天候」、「時間帯」を変えて物件を調査するという調査方法のことが。このように条件を変えて何度も調査すると、問題点やマイナスポイントだけでなく、新たなプラスポイントも見いだせるそうです。

 また「08 現地調査の確認ポイント(土地・一戸建)」では、「道路幅、敷地形状の調査」、「ライフラインの確認(メーター・側溝・枡)」、「境界確認、越境確認、ブロック塀など建築物の確認」、「屋根、外壁などの確認(クラック、塗装剥がれ、破損)」、「室内の確認(水周り設備・雨漏り跡、木部腐食)」、「採光、通風、臭気、騒音の確認」、「嫌悪施設の有無(火葬場・墓地・下水処理場・廃棄物処理場)」などが、具体的かつ簡潔に説明されていました。
 その他、不動産関係の処理手続きの方法とか、書式なども教えてもらえます。
 不動産に関する概要をまとめて勉強することが出来る『不動産の教科書』でした。不動産関係の仕事をしている方はもちろん、土地や家を売買する予定のある方も、ぜひ読んでみてください。お勧めです☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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