『イラストでわかる疲れないカラダの使い方図鑑』2018/11/19
木野村朱美 (著), 中村知史 (イラスト)

 重い荷物、階段、立ち&座り仕事……毎日の生活には「しんどい」があふれていますが、カラダに関する思い込みをリセットすると、疲れないカラダの使い方が出来るようになる、ということを教えてくれる本です。
 日常をラクにする4つの基本は、次の通りだそうです。
1)座骨は股の間(土台になるイメージ)
2)お腹の真ん中に背骨(座骨を土台に体の中心部で上半身を支えるイメージ)
3)飲み込むところのすぐ後ろに首の骨
4)頭をふんわりのせる
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 これをイメージして、座る・立つ・立ち上がる・歩くなどの日常動作をするように心がけると、カラダに無駄な力が入らなくなり疲れなくなるのだとか。
 この本では、「座る」「立ち上がる」などの一般的な動作だけでなく、「台所仕事」「布団の上げ下ろし」「窓を拭く」「重い買い物袋を持つ」などの個別の動作についても、イラストを使って具体的に、ラクになる動作の仕方を教えてくれます。毎日、よく行っている動作について、この本の教えてくれる方法を試してみると、疲れにくくなるかもしれません。
 肩こり、腰痛、頭痛、便秘、イライラ、不眠の改善も期待できるのだとか。

 以前は、肩こりや頭痛にかなり悩まされていましたが、日常に「運動習慣」を取り入れることで、筋力がついたせいか、最近は肩こりや頭痛に悩まされることは激減しています。だから、あえて「ラクな動き方」を心掛けなくてもいいかなー(笑)という気もしましたが、この本の教えてくれる基本動作(イメージ)を持つと、身体に歪みを作らなくなって良いかも、と思わされました。というのも、全体として、「無理な力がかからない自然な動作」になるからです。だから、とくに「立ち上がり方」や「歩き方」は、この本の教えてくれるイメージを、できるだけ心掛けるようにしようと思いました。
 そして一番参考になったのが、「アガリ症」のページ。緊張すると頭が真っ白になるとは、「すべての意識が頭に集中し、脳内が過負荷を起こしてパニック」になっている状態なのだとか。こんな時は、次のようにすると、いいそうです。
1)基本姿勢を整えながら座骨を思い出す
2)耳たぶをやや外側下に引っ張る
 ……なるほど。「アガリ症」ってのは、まさに意識がみんな上に上がった状態なんですね! それを下に下げて緊張を和らげる……なんだか、とても納得できたので、「アガリ」そうな時には、ぜひ試してみたいと思いました……その時に、思い出せるといいのですが(笑)。
「カラダのしくみ」を理解でき、疲れないカラダの使い方を教えてくれる本です。最近、疲れやすい……と感じている方は、ぜひ読んでみてください☆
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