『和書:むしむしたまごちゃん (めくりしかけえほん)』2001/2/1
デベッド・A. カーター (著), David A. Carter (原著), きたむら まさお (翻訳)

『洋書:Easter Bugs (David Carter’s Bugs) (英語)』2001/2/1
David A. Carter (著, イラスト)

カラフルな色の卵をめくると、ヘンテコでユーモラスな虫が現れる、めくり&飛び出すしかけ絵本です。
英語版のタイトルは『Easter Bugs』。イースターのためにカラフルに着色された卵や、宝石で飾られた卵と、その中に隠れているヘンテコ虫がモチーフになっています。
しかけ絵本としてはかなり小型の絵本を開くと、左側のページには、「むしむし ころりん すっとんとん。」という感じで始まるリズミカルな短い文章があって、最後に「なかには どんな虫がいるの?」という質問が書いてあります。お子さんと一緒に読んで、考えさせてみてください。そうすることで、最初のうちは、中に何がいるかをびっくり箱的に楽しめると思いますし、何回か読んだ後は、覚えていた通りかどうかをお子さんが自ら確認できることで、記憶力を高められると思います。
最後のページは、いままで卵にはいっていた虫たちが、編みカゴに入って再登場。ページを開くだけで大きく飛び出してくるので、今までのページより豪華感があります。ただし……ここでは虫たち全員の名前と数を問われるという、期末テストのような試練があります(笑)。
全体的にとてもカラフル&ユーモラスなので眺めているだけで楽しくなり、卵の中に何が入っているのかな? とめくってみるワクワク感があって、ひよこ虫のふわふわの触感にも癒され、さらに記憶能力まで向上させられるという、素敵なしかけ絵本です☆ 贈り物にしても、とても喜ばれると思います。

・1~2ページ目:左ページは詩のような文章。右ページは虹色の卵(下に開くと、中には雨しずく虫がいます。雲の下に細いゴムの糸で垂れ下がっていて、なんとなく雲の中に戻ろうとするように見えるのも可愛いです。)
・3~4ページ目:左ページは詩のような文章。右ページはゴージャスな模様つきの金色の卵(下に開くと、中にはお花の中を飛んでいる蜂がいます)
・5~6ページ目:左ページは詩のような文章。右ページは赤いまだら模様の卵(下に開くと、中にはチューリップのような赤はなむしがいて、緑の葉を広げます。)
・7~8ページ目:左ページは詩のような文章。右ページは穴があいている卵(卵の穴の中を触ると、ふわふわした手触りがします。卵を下に開くと、中にはふわふわした触り心地のひよこ虫がいます(ひよこの体は本当にふわふわした毛皮のような布でできています))
・9~10ページ目:左ページは詩のような文章。右ページは水玉模様の卵(下に開くと、中にはさらに派手な色の卵があって、上が割れて、まだらうさぎ虫が顔を出します)
・11~12ページ目:左ページは詩のような文章。右ページは豪華な宝石で彩られた緑の卵(下に開くと、中には土に埋もれた虫がいます。上にひっぱるとミミズ?みたいな体をしています。ゴムがついているようで、手を放すとすぐに戻ってしまうところが可愛いです。)
・13~14ページ目:左右のページに詩のような文章。真ん中に、いままで出てきた虫が全部はいった編みカゴが飛び出します。ふわふわのひよこ虫は、やっぱりふわふわしていて、雨しずく虫は垂れ下がっています。藤細工みたいな感じの編みカゴは、ちゃんと編まれています(笑)。
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