『お友だちからお願いします』2018/11/10
三浦しをん (著)
「「お友だちからお願いします」と言ったことも言われたこともない。友だちってのは、気づいたらなっているものだ。」と語る人気作家の三浦さんの爆笑&胸熱の極上エッセイ集です☆
この冒頭の文章に続くのは、「しかし、なんだかいい言葉である。「お友だちからお願いします」。そのさきへの期待と希望を感じさせるではないか。あ、「そのさき」への期待と希望を抱いたことも抱かれたこともないから、私は「お友だちからお願いします」と言ったことも言われたこともないのか。なるほど、腑に落ちた。落ちたくなかったが、落ちた。」
という感じの、ゆるーい自虐系ユーモアエッセイがてんこ盛りです。
「本書はふだんよりもよそゆき仕様の一冊である(自社比)」だそうですが……そうだったかなー(苦笑)。この本は、いろいろな雑誌や新聞に掲載されたエッセイをまとめたものなので、「よそゆき仕様」なんだそうです。
一章は、読売新聞に掲載された「マナー」についてのエッセイなど、二章は、日本経済新聞に連載したエッセイ、三章は、VISAの情報誌に連載中の「旅」がテーマのエッセイ、四章は、その他の単発、連載エッセイだそうです。……なるほど、かなりカタイ系の新聞雑誌へのエッセイだったようですが……通常運転だったように思うのは、気のせいでしょうか(苦笑)……いや、そう言えば、いつもよりBLネタや下ネタは少な目だったかも。うん、確かにいつもより安心して他の人に勧められるユーモアエッセイ集だったような気もします(笑)。
いつも通り、面白くて暖かい友だちとの交流ネタ(なぜかボウリングで「最弱王決定戦」をして、みごと「最弱王」に輝いたとか……「最弱王決定戦」って、なんかいいですね!)に笑いながら癒されていたら……「食わせてあげるよ」に出てくる友だちのあまりのイケメン(女性ですが、そうとしか言いようがないカッコよさ!)っぷりに驚愕。きゃー……こんな友だちがいたら、同性でもメロメロになっちゃうわ……。
第二章の「旅」のテーマのエッセイでは、「旅」の中でも「駅弁」とか食べ物系の話が多かったような……カロリー、大丈夫か?
あいかわらず面白さが炸裂しまくる極上のエッセイ集でした。「よそゆき仕様の一冊(自社比)」だそうなので、どなたでも安心して楽しめると思います。お勧めです☆
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