『花の立体カード』2018/7/6
やまもとえみこ (著)
「花」をテーマにした、美しくて楽しいカードの作り方をたくさん教えてくれる本です。
見た瞬間、表紙の美しいバラのポップアップカードにすっかり魅了されて、すぐに購入を決めてしまいました(笑)。美しい花の立体カードの本は珍しくありませんが、ここまで本物っぽい繊細な華麗さを表現したポップアップカード(もちろん開いて閉じることが出来て郵送可能なカード)の作り方を教えてくれる本は、あまり見たことがなかったので。
作り方は、連続写真でていねいに解説してくれます。もちろん実物大の型紙も付いています。ちなみに、このバラのカードを作るときには、花びら1枚1枚を丸箸でカールさせて組み合わせることになります。うまく開閉できるように、パーツを貼るごとに、カードを開閉させながら作ります。作り方はそんなに難しくはないのですが、カードを畳むと、どうしても花びらが潰れてしまうので、あちこちの歪みがちょっと気になってしまいました(汗……作り方が下手なだけかも?)、それでも、とても素敵なバラのカードだと思います。
『花の立体カード』には、他に、ポップアップカードではない普通の立体カードもあります。カードに、紙で作った立体の花を貼るというものですが、手渡しするときには、このように作った方が、潰さずに綺麗な花の形を保ったまま渡せるので、この方がいいかも、と思いました。こんな素敵なカードを貰ったら、すごく嬉しいと思います。カードの形なので、そのままテーブルに置いて飾れますし。
そして後半は、花びらを1枚1枚カールさせない、割と手軽に作れる普通の「花のカード」もたくさん教えてもらえます。
立体ではない「シルエット・カード」は、花の形に切ったものをそのまま貼り付けるだけなので、すごく簡単に作れますが、センスがいいステキなものが多いし、多目的に使えるものばかりなので、作りおきしておくと便利に使えそう☆
赤ちゃんの可愛い靴型のカードも、素敵です。靴の周囲に飾る小さな花やチョウチョは、クラフト・パンチを使ってもいいと思いました。
そして、この本の最大の特徴は、印刷した特殊な紙を使うことなく、ほとんど色画用紙だけで、素敵な花のカードを作ることが出来るだけでなく、あまり失敗なく作れるデザインのものが多いこと!
作品に使用した紙も具体的に教えてもらえます(タント、マーメイドなど)。表紙のバラのポップアップカードは、NTラシャ(厚さ100㎏)という薄手の厚紙を使っているようです。こんな風に花びらを何層も重ねるカードは、薄手のものを使った方がいいと思いますが、後半で紹介されるような簡単な花のカードは、100円ショップなどでも買える普通の厚手の色画用紙でも綺麗なものが作れると思います。
とても便利に使える素敵なデザインのカードが多いので、お勧めです☆