『仕事に使える 感情コントロールの技術』2013/1/25
吉澤 ゆか (著)
時間管理や感情管理を行うことで、人生によりよい変化を起こす方法を教えてくれる本です。
タイトルに『感情コントロールの技術』と書いてありますが、どちらかというと時間管理や目標設定&達成に関する内容が多かったと思います。感情コントロールの技術というと、「激しい怒りを抑える方法」や「悲惨な体験からくる苦しみを忘れる方法」などを連想してしまうと思いますが、この本の感情コントロールは、「感情をプラスの方向へ向ける」ことで、感情エネルギーを高めて時間ロスを減らし、自分がなりたいゴールへと近づいていくという意味での、「感情コントロール」です。だから今現在、とても辛い状況にあり、「すごく落ち込んでいる気持ちをどうにかして奮い立たせたい」とか、「悲しみをなんとか乗り越えたい」という方には、あまり参考にならないかもしれません。
それでも個人的には、「感情コントロール」の面でも、いろいろ参考になることがありました。例えば、「誰かにイライラするようなことをされた時に、自分の感情をコントロールして片づけると、(結果的に)自分が折れた形になり、(相手に)わがまま放題されてしまうのではないか?」と質問された時に、吉澤さんがご自分の体験から回答された「イライラした時に、すねた態度や冷たい態度ではなく、温かな気持ちながらも、きちんと自分が悲しかったことやつらかった気持ちや希望を伝えるようにしたら、相手の反応が変わり、よりよい関係になった」を読んだ時には、ああ、確かにそうだなーと思わされました。私自身も時々、感情コントロールでいつもニコニコしていると、だんだんそれが当たり前になっていって次第に無理難題を押しつけられるようになるのでは……という不安を抱きがちだったのですが、「感情コントロール」は、我慢や自己犠牲のための技術ではなく、感情をコントロールした穏やかな態度で、自分の感情や希望を相手にきちんと伝えるための技術なのでしょう。
そして最終的に、自分の目標を達成するためには、次の4つのプロセスを行うそうです。
1)基準を上げて(コミット=決断して)
2)信念を変えて(できる!と決めて)
3)知的な大量行動の計画を立てて
4)実践→フィードバック&改善→継続
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目標を達成するための時間管理&感情コントロールの方法を教えてくれる本でした。ごく一般的な自己啓発書とほぼ同じような内容ではありますが、それだけに説得力が感じられるものだったと思います。読んでみてください。
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