『洋書:Harry Potter: A Pop-Up Guide to Hogwarts(英語)』2018/11/1
Matthew Reinhart (著)
『和書:映画ハリー・ポッター 大きく広がるポップ・アップ・ギャラリー ホグワーツ魔法魔術学校』2018/11/20
マシュー ラインハルト (著), ケヴィンM ウィルソン (イラスト)
ハリー・ポッターのホグワーツ城、クィディッチ競技場、ホグズミード村、禁じられた森などが大きく飛び出してくるだけでなく、全体が一枚の大きな地図にもなるという、すごく豪華なポップアップ絵本です☆ ポップアップ絵本界で最高の名手とも言えるラインハルトさんの絵本で、ホグワーツ魔法魔術学校の世界を体験できます(待ってました!)。
私が購入したのは英語版で価格が約8,000円ととても高価な絵本でしたが、サイズ(29.2 x 25 x 6 cm)も大型、厚みもあり、大きな仕掛けの他に小さい仕掛けもある、とても豪華なつくりの絵本です(日本語版もあります)。ハリーの世界を立体的に楽しめるだけでなく、物語の一部も読むことが出来ます。
普通の絵本としても楽しめますが、絵本の上下左右の脇にある「止め紙」を外すことで、全体が広がって、一枚の大きな立体地図になります☆ 絵本のページの中から大きく飛び出してきたホグワーツ城などの建物が、建築模型みたいにずらりと並んだ立体地図になるのです。魔法みたいでわくわくします……が、「止め紙」(全部で8か所)の位置が分かりにくく、飛び出す仕掛けも複雑で細かいので、何度も広げたり閉じたりすると壊れるのではないかと、ちょっと心配にもなります。高価な絵本なので、広げる時は、慎重にやって欲しいと思います(汗)。広げるとかなり大きくなるので、広げる場所もあらかじめ確保しておきましょう。
かなり高価な絵本ですが、とにかく仕掛けが大きくて、さらに細かい仕掛けも多く、全体で30以上の飛び出すしかけがあります。細かい仕掛けは、PULLなどの指定があるものもありますが、指定がなくても引っ張ると動くものがあるので、「こんなところに、こんな仕掛けが!」と探す楽しみもあります(笑)。さらに建物の一部のドアや窓を開くことが出来るものもあります。
ハリー・ポッター世界のファンの方にとっては、お宝絵本になること間違いなし☆ その一方で、しかけ技法的には、「飛び出す」仕掛け中心なので、ラインハルトさんの絵本にしては全体的に単純な仕掛けが多いかも……と感じてしまいました(汗)。もちろんラインハルトさんらしい複雑な仕掛けや、珍しい仕掛けも組み込まれてはいるので、普通の仕掛け絵本よりは、しかけ技法的にもかなり凝ってはいるのですが……。
ハリー・ポッターの世界観を表現した骨董品のような上品な色彩、歴史を感じさせる建物群など、小説や映画の世界を存分に堪能できました。誰に贈っても喜ばれる、大人向けの素晴らしいしかけ絵本です。価格はかなり高めですが、お勧めです☆
※なお、この絵本は、ジオラマの折り込みがページに見えているだけなので、以下のページ数は、厳密なページ番号ではありません。
・1~2ページ目:ホグワーツ城が大きく飛び出します。左上に、ハリー、ハーマイオニー、ロンが飛び出す小さいしかけ絵本(つまみをひっぱると動きます。PULLと書いていないつまみもあるので注意しましょう)。右上に、ダンブルドアのオフィスなどが飛び出す小さいしかけ絵本(5ページ)。いろんな細かいしかけがあります。
・3~4ページ目:ホグワーツ魔法学校が大きく飛び出します。左脇に魔法学校の教師たちが飛び出す小さいしかけ絵本(折りこみの上に飛び出す絵本や、左右の開き方の違いで違うものが出てくる絵本、教師たちが飛び出す絵本、蛇腹に折りこまれた絵本など、細かい仕掛けあり)。
・5~6ページ目:クィディッチ競技場が大きく飛び出します。左側にクィディッチ選手が飛び出す小さいしかけ絵本。右側にディメンター(吸魂鬼)たちが飛び出す小さいしかけ絵本(つまみを引くと変身する仕掛けもあり)。
・7~8ページ目:雪のホグズミード村が大きく飛び出します。左下に、両側を引いて開く古地図(忍びの地図)。
・9~10ページ目:禁じられた森が大きく飛び出します。左下のつまみを引くと青い車(フォードアングリア)が空に飛び上がります。左上に、ハリーや魔法生物が飛び出す小さいしかけ絵本、左下に、最終決戦をするハリーとヴォルデモートが飛び出す小さいしかけ絵本。
<Amazon商品リンク>
<Amazon商品リンク>