『カタイ頭をときほぐすパズル200: ひらめきとロジックに強くなる大人の算数』2014/9/4
川崎 光徳 (著), オオハラ ヒデキ (著)

 小学校レベルの算数の知識で解けるパズルばかりを集めた本です。
 難しい計算式は必要なく、15分以内で解ける程度の問題が多かったのですが、発想の転換が必要になるなど、意外に解くのに手こずるものも数問ありました(汗)。
 問題の種類は、「数」「図形」「論理」「タングラム」などさまざま。ストーリー性の強い問題もあって、飽きずに最後まで取り組めるようになっています……というよりも、面白くて、短時間の気分転換のつもりが、気がつくとつい1時間もやっちゃった……なんてことも起きてしまいました(汗)。

 それでもこの『パズル200』は、本当に名作ぞろいです。すぐには解けなくて、うーんと頭をひねるとようやく解けるという適度な難易度の問題が揃っているうえに、算数系のパズルが多いので、通常のパズル本やクイズ本にありがちな、「えー、そんなの屁理屈だよ」と答えを見てムカッとするような問題はまったくなく、すっきり明快に解けるものばかりです。これは素晴らしいと思っていたら、それもそのはず、「本書は誠文堂新光社から刊行された「THE BESTパズルI」(2005)「THE BESTパズルII」(2006)「THE BESTパズルIII」(2006)を大幅に改稿、新たに問題を書き下ろして再編集したもの」だそうで、なるほど、だからこんなに「練られた」感じの問題ばかりなのだなあと思いました。
 しかも少し難しそうな問題には、考え方を進めるための図表や、ヒントなどが絶妙につけてあるという親切設計なので、気持ちよく頭をひねることができます(笑)。もちろん全問解答(簡単な解説つき)があり、気分転換に少しずつ解いているだけで、カタイ頭がどんどんほぐれていく感じ。算数が好きだった方の脳トレにも最適だと思います。
 後半には「図形パズル」もあります。これも図形にあらかじめ線が入れてあるなど、解きやすいように配慮されています。「マッチ棒パズル」も面白かったです。
 そして最後は「タングラム」。コピーして使える図があるので、そのページを厚紙にコピーして、「タングラム」用の部品を作りましょう。この「タングラム」が一番楽しいかもしれません(笑)。
 いろんな種類のパズルがバランスよく入っていて、すごく楽しめる傑作パズル本でした。パズル好きな方にはもちろんのこと、脳トレにもお勧めです☆
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