『ニコリのエニグマ 2――直感で解くパズルの本』2018/2/10
ニコリ (著, 編集)

直感やひらめきで解くようなパズルを集めた本「二コリのエニグマ」の第2集です。
……実を言うと、前作の『二コリのエニグマ』は、途中の問題がなかなか解けなくて、なのに、すがる思いで開いたヒントも謎めいているばかりで、ちょっとうんざりさせられた(汗)ので、今回もそういう感じなんだろうなーと半ば覚悟していたのですが、この第2集の方は、難易度がちょっと低めだったのか、前回よりも楽しめました。ヒントも前よりは親切だったような気がします。それでも今回も、ヒントを読んでも解答への道筋がひらめけないものが数問あったので、ヒントは2段階ぐらいに分けて、2段階目にはもう少し分かりやすいヒントをもらえたらなーと思いました(お願いします)。
さて、今回も、普通のパズル集ではあまり見たこともないようなパズルが多くて、さすがニコリだなーと感心させられました。例えば、暗号のような□、△という記号に満ちた「男女のやりとり」という問題は、正直に言って、ヒントを見ても解答にたどり着けませんでしたが(汗)、解答を見たときには「そうだったんだ!」とビックリ。よく出来ているなーと感心させられました。でもこの問題、普通のパズルだと「同じ記号には同じ文字が入る」というお約束があるはずで、「□、△には、すべて異なるひらがなが入ります」の意味が読み取れず、単純に「□、△には違う文字が入る」という意味なんだろうと勝手に解釈して悩んでしまいました。この問題は、記号は一種類の方がむしろ分かりやすかったのでは?
それでも今回は、あまり「うんざり」させられることもなく、出来なかった問題でも、解答を読んで素直に「なるほど、そうだったのか」と思えて、とても楽しめました。
暗号や謎解き、規則性を見つける問題など直感重視の問題というのは、解けた瞬間の「あ、分かった!」快感がクセになるので、今後もぜひ解きたいと、うずうずしています。
でも、こういう問題は、「普通ではない」新奇さを求められるせいか、作り手が少ないようで、なかなか名作パズル本には巡り合えないんですよね……。だから、このシリーズの続編に期待したいと思います。
なお「ニコリのエニグマ 2」は、前作を読んでいなくてもまったく問題ありません(最後の方の「緑熊城の冒険」には、前作に登場してきた二人が出てきますが、前作の冒険を読んでいなくても問題なく解けます)。パズル好きの方は、ぜひ解いてみてください☆