『和書:したにはなにがある?』2017/9/1
クライブ ギフォード (著), ケイト マクルランド (イラスト), Clive Gifford (原著), & 2 その他
『洋書:What’s Below? (英語)』2016/10/6
Clive Gifford (著), Kate McLelland (イラスト)
熱帯雨林の下、海の下、都会の道路の下には、生き物や恐竜の骨など、不思議なものがいろいろ見つかります。細長い本ですが、驚くほど大きなしかけが飛び出してきます。
この絵本は、普段はなかなか目に出来ない、いろんな「下(地面、海底)」の世界を、楽しく眺めることが出来ます。どの世界もまったく違っていて、それぞれとても楽しくて興味深いものばかりが、立体的に飛び出してきます。ユーモラスなイラストですが、かなり現実的世界とも合致しているので、ちょっぴり地理の勉強にもなると思います☆
子供向けの本ですが、鮮やかながらも落ち着いた感じの色彩で描かれているので、大人が眺めても見応えがあると思います。
・1~2ページ目:表紙(熱帯雨林のイラスト)しかけなし
・3~4ページ目:熱帯雨林の風景(樹冠の下)。ページを開くと、ページの上部に熱帯雨林の樹冠が天井のように広がり、その上は青い空、下は暗い熱帯雨林の森になっています(大きく飛び出すしかけ)。樹冠の枝には猿、幹にヘビ、下にジャガーやオオアリクイがいます。
・5~6ページ目:冬の風景(雪の下)。ページを開くと、ページの上部に雪原が天井のように広がり、その上は雪のちらつく空、下は雪の下の地面になっています(大きく飛び出すしかけ)。雪の池には魚が泳ぎ、その下にはウサギが眠っています。雪の上ではキツネがはねて、ネズミを狙っています。ネズミは雪の下の巣に逃げ込もうとします。さらに下にはシマリスやウッドチャックが眠っています。
・7~8ページ目:化石の発掘現場の風景(硬い岩の地層の下)。ページを開くと、ページの上部に化石の採掘現場の地面が天井のように広がり、その上は山や川のあるキャンプ場の青空、下は恐竜のある地層になっています(大きく飛び出すしかけ)。キャンプ場のような発掘現場では、ブルドーザーや人々が地面を掘っていて、地層の中には巨大な恐竜の骨や足跡が埋まっています。
・9~10ページ目:海の風景(海面の下)。ページを開くと、ページの上部に海面が天井のように広がり、その上は舟や島がある青空、下は豊かな海底の世界になっています(大きく飛び出すしかけ)。海の上の岩にはアザラシが休んでいます。海面の下は海底に色鮮やかなサンゴ礁が広がり、海中をカメや熱帯魚、タコやクラゲが泳いでいます。潜水艇が海の生き物を観察しています。
・11~12ページ目:都会の風景(地下街や地面の下)。ページを開くと、ページ上部に都会のアスファルトの地面が天井のように広がり、その上は都会の夕空や夜空、下は地下駐車場や地下街になっています(大きく飛び出すしかけ)。地面の上ではビル街やビルの建設現場、花火があがる夜の都会を人々が歩いています。地面の下には地下街や地下駐車場が、さらに下には古代都市の遺跡が埋まっています。