『栗原式 不老長寿のレシピ (実用No.1シリーズ)』2022/2/14
栗原 毅 (監修)

 いつまでも元気でスタスタ歩ける。心臓病や脳卒中で倒れない、ボケない、寝たきりにならない……不老長寿のレシピを教えてくれる本です。
「太りすぎ」、「糖尿病」、「高血圧」、「悪玉コレステロール/動脈硬化・心臓病・脳卒中」、「老化を引き起こすAGE、「身体の」サビ(酸化)コゲ(糖化)」、「肝臓強化」、「認知症」、「免疫力/がん」、「シミ、しわ、肌のたるみ/精力減退」、「目の老化」、「腰・膝の痛み、フレイル」、「自律神経」の12項目に分かれています。
 これらの問題(症状)ごとに、まず見開きページで、その問題の症状や起こる原因、そして食べるべき食品の概要がイラスト付きで説明されます。
 たとえば「糖尿病」の場合の説明(のごく一部)は次のような感じ。
「2型糖尿病は生活習慣病ですから、食事療法と運動療法、生活習慣の改善を行います。(中略)糖質を抑えるなど摂取エネルギーを制限する食事療法を続ければ、糖尿病を進行させることなく、恐ろしい合併症も予防することができます。」
 続いて、その食品が含まれるメニューの作り方が20例ぐらい、写真付きで普通のレシピ本と同じような感じで紹介されます。
 たとえば「太りすぎ」の人へは、「高野豆腐のハヤシライス」などが、低カロリーながら満足感を得られるものとして教えてもらえるのです(かさ増し食材は高野豆腐、とろみをつけることで満足感をアップ)。
 この作り方は、本の表紙の例を見ても分かるように、意外に簡単なものばかりなので、作ってみようかなという気持ちになれます(笑)。
 ちなみに「糖尿病」の人へは、糖質を控えめに、その分、タンパク質を多めにを考えたメニューとして、牛薄切り肉でこんにゃくを巻いて焼くステーキもどきの「こんにゃくの肉巻きステーキわさびソース」などが紹介されていました。
 そして「悪玉コレステロール/動脈硬化・心臓病・脳卒中」の人には、「血液サラサラ効果があり動脈硬化を防ぐ青背の魚」、「血液中のコレステロールを低下させる働きのある大豆・大豆製品」、「LDLコレステロールを増えにくくする食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻など」を取り入れたメニューが紹介されています。
 こんな感じで、各問題に対応したレシピをたくさん教えてもらえます。
 また「健康長寿に不可欠の3大食品パワー」として、次のものも紹介されていました。
1)しょうが(身体を温める、殺菌作用、免疫力アップ、血液サラサラなど)
2)にんにく(滋養強壮、疲労回復、アンチエイジングなど)
3)ごま(アンチエイジング効果、肝機能改善、コレステロール値を下げるなど)
 ……これらを薬味として使うと、味に変化もつけられますね。
 健康を保つための『不老長寿のレシピ』でした。具体的なレシピはもちろん、どんな問題(症例)には、どんな食材を食べたらいいのかも分かるので、自分でレシピを考えるときにも、とても参考になると思います。ぜひ読んでみてください。健康長寿を目指しましょう☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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