『おいしく食べて体に効く! クスリごはん』2018/1/19
ヘルシーライフファミリー (編集), リベラル社 (編集)

 体の症状に効く食材と料理レシピを教えてくれる本です。分かりやすくて面白いマンガが随所に挟まれているので、楽しく読み進められます。
 ただ……全体としては、「おばあちゃんの知恵袋」的な食材(風邪にはネギなど)が多かったので、科学的根拠があるのかどうかはよく分かりませんでしたが、その症状の時にはこれが効くと言って伝統的によく使われてきた食材が多いようなので、安心して食べられそうです。
 例えば、よくある症状について「効く食べ物」と紹介されているのは、次の通りです。
かぜ:ショウガ、シイタケ、ネギ、葛
のどの痛み:ハチミツ、キンカン
発熱:ネギ、キュウリ、ゴーヤ
頭痛:タマネギ、ショウガ
花粉症:ヨーグルト、緑茶、シソ
 などなど。この他にも、市販薬を使って治療するような軽い病気の時に、食べるといいと言われている食材(レシピ)が、すごくたくさん紹介されていました。
 レシピとしては、頭痛の場合は「タマネギのみそ漬け」とか、花粉症では「牛肉のさっぱりシソ炒め」とか、作るのが簡単で美味しそうなものが多数あります。
 ……というか、食材もレシピもたくさんあり過ぎて、とても覚えられそうにありません(汗)。「風邪」かなーという症状が出た時に、この本を開いて、「効く食べ物」を探すという使い方になるのでしょう。

 個人的に気になる「アンチエイジング」のためには、「アボカド、ごま、トマト、クルミ、納豆、豚肉」などが紹介されていました。
 また「脳の老化を防ぐ食べもの」には、次のようなものがあるようです。
・物忘れを防ぐ:大豆・大豆食品(豆腐、納豆、おから など)
・脳卒中・ボケを防ぐ:青魚(イワシ、アジ、サンマなど)
・脳の血管を守る:根菜・いも類(大根、ゴボウ、じゃがいも、さつまいも など)
・脳の老化を止める:緑黄色野菜(ほうれん草、ニンジン、トウモロコシなど)
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 脳の老化を止めるものとしてはココナツオイルが有名だし、アンチエイジングとしてはサーモンとか、エゴマ油・アマニ油なんかも有名だと思っていましたが、この本には掲載されてなかったように思います。私が読んだ本は2013年発行のもの(単行本)だったので、その時にはまだココナツオイルやサーモンなどにアンチエイジング効果があることは、まだ一般的に有名ではなかったのかも……。
 それでも、全体としては納得のいく食材ばかりだったと思うので、体に何か軽い不調を感じている方は、一度読んでみてください。体によい食べ物を食べて、毎日を健康に過ごしましょう☆
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 私が読んだのは単行本版でしたが、この本にはより新しい文庫本版があるので、以下の商品リンクではそちらを紹介しています。
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