『和書:クリスマスのおはなし (とびだししかけえほん)』2016/10/21
ロバート サブダ (著), Robert Sabuda (原著), きたむら まさお (翻訳)

『洋書:The Christmas Story(英語)』2016/9/27
Robert Sabuda (著)

 遠いむかし、ナザレの町にマリアという若い娘が住んでいました……イエス様が生まれるまでのクリスマスストーリーを、サブダさんが芸術的に再現してくれる素敵なしかけ絵本です☆
 天使のおつげ、ベツレヘムへの旅、イエス生誕など代表的な6つの場面が、白と金を基調にした美しい飛び出す仕掛けで甦ります。
 サブダさんはクリスマスをテーマにした白い絵本をたくさん出しているので、実を言うとこの絵本、すでに持っている他の絵本と似たようなものじゃないのかなーと思ってしまい、しばらくスルーしてしまっていました(何しろ価格が4500円+税と高めですから、どうしても慎重になってしまうのです。……)。
 でもたまたま書店で中身を見る機会があり、最初のページを開いたら……ふわっと白と金の大天使さまが翼を広げて舞い上がってきて……こ、これは! と心をわしづかみにされてしまいました……。これまでのサブダさんの傑作絵本に負けない、本当に素晴らしい絵本です。水色やピンクなど綺麗なパステルカラーの背景に、とても大きな白い仕掛けが細かく作り込まれていて、ページから躍動的に飛び出してきます(全ページが大きな飛び出す仕掛けです)。
 しかけ絵本というと子供向けのものが多いですが、これは大人が見ても、本当に「おお!」と声が出てしまうほどの傑作絵本。贈り物にしても喜ばれること間違いなし。ぜひ眺めてみてください☆

・1~2ページ目:ナザレの町の若い娘マリアの前に、天使が現れて受胎告知をします。(ページを開くと、天使が空高く舞い上がり、マリア様が建物内から天使を見上げます)
・3~4ページ目:ベツレヘムへの旅。ページを開くと、中央に大きな山並みが立ち上がり、左下には旅するマリアとヨセフ、右下にベツレヘムの町が立ち上がります。
・5~6ページ目:イエス様の誕生。ページを開くと、馬小屋の中で、マリアとヨセフが揺りかごの赤ちゃんを優しく見守ります。周囲から馬たちも見つめています(立体的に飛び出してきます)。
・7~8ページ目:羊飼いと天使。ページを開くと、中央に三人の天使が高く舞い上がり、その下に羊の群れと羊飼いがひざまずきます。
・9~10ページ目:三人の賢者と夜空に輝く星。ページを開くと、中央に夜空に輝く星が高く飛び出して煌めきます(星がくるくる回る仕掛け)。その下の砂漠では、ラクダに乗った三人の賢者が道を進んで行きます(前へ動く仕掛け)。
・11~12ページ目:みんなに祝福されるイエス様の家族。ページを開くと、天使に守られる馬小屋が大きく立ち上がり、揺りかごのイエス様にマリアとヨセフが寄り添います。三人の賢者や羊飼い、動物たちが彼らを祝福します。
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