『洋書:Jingle Bugs(英語)』1992/9/1
David A. Carter (著, イラスト)

 しかけ絵本の名人、David A. Carterさんの人気の面白虫シリーズ本の一冊、クリスマスをテーマにした、しかけ絵本です☆
『Jingle Bugs』のタイトル通りに、ジングルベルっぽい楽しいリズム感に溢れています。
 ページを開くと、左側には大きな短い英文の質問文が。例えば最初のページは、「暖かくて居心地いい煙突にいるのは誰?(の英文)」。その右側には、てっぺんに雪をかぶった煙突のでっぱりが。右下に引っ張りタブの矢印がついてます。それを引くと……煙突の上から、いたずらっぽい笑顔の可愛いサンタ虫さんが、ぴょいっと顔をのぞかせます☆
 うわっ、可愛い!
 こんな感じで、左側には短くてテンポ感のいい英文の台詞(質問文)、右側にはそれに呼応するカラフルな仕掛け、という構成がずっと続きます。ジングルベルの曲を流しながら(歌いながら)、親子でめくっていくと、すごく楽しそう☆
 ページをめくっただけでは、どんな仕掛けがあるのか、すぐには分からなくて、「引っ張る」とか、「めくる」とかの動作をする必要があるのも、わくわくさせられます。
 しかも仕掛けが「飛び出す仕掛け」だけでなく、手紙に入った仕掛けとか、どんどんめくる仕掛けとか、回転仕掛けとか、バラエティに富んでいて飽きさせません。
 次は何? 次は何? って期待しながら、質問を読むことで、楽しく言葉の勉強(英語)や、指の動作の練習にもなってしまう、とても素敵な絵本だと思います。
 ただ……最後のページの「光る」仕掛けが……絵本の出版年が古いものの場合は、おそらく現在では光らないものがほとんどでしょう(私の1992年版は光りませんし、電池交換も出来ないタイプでした)。もっともこのページで「光る」のはてっぺんの小さな☆だけなので、カラフルで豪華なクリスマスツリーのイラストだけでも、十分楽しめると思います。
 テンポ感の良さと、イラストの面白可愛さが、とても素敵なしかけ絵本です☆

・1~2ページ目:左側:英語の文章、右側:つまみを引っ張ると、煙突からサンタ虫がぴょいっと顔をのぞかせます。
・3~4ページ目:左側:英語の文章、右側:靴下の下のつまみを引っ張ると、上からステッキ虫が飛び出します。
・5~6ページ目:左側:英語の文章、右側:赤い封筒を開いて中身を出すと、二つ折りの何かが。黄色部分を持って矢印を押してみると、立体のカラフルなテントウ虫になります(自分で立体にする仕掛け)。次のページに進む前に、二つ折りに戻して封筒にしまいましょう。
・7~8ページ目:左側:英語の文章、右側:鈴つきのピンクの大きなリボン飾りのイラスト、つまみを引くと鈴虫が揺れます。
・9~10ページ目:左側:英語の文章、右側:リボン付きの赤い箱。めくると中にリボン付きの虫。さらにめくると中にリボン付きの虫。さらにめくると中にリボン付きの虫。
・11~12ページ目:左側:英語の文章、右側:ヒイラギのクリスマス・リース。つまみを引くと、ヒイラギの赤い実がキョロ目の虫に早変わり(回転する仕掛け)。
・13~14ページ目:左側:英語の文章、右側:青い缶の箱。蓋を開けると、中からクッキー虫たちが飛び出します。
・15~16ページ目:左側:英語の文章、右側:外に雪がちらつく窓。窓を開けると、外のゆきだるま虫が羽を揺らします。
・17~18ページ目:左側:英語の文章、右側:赤いきんちゃく袋。引き下ろすと中からおもちゃ虫たちが飛び出します。
・19~20ページ目:左側:英語の文章、右側:可愛い虫飾りつきの大きなクリスマスツリー。下のプレゼントをめくって、つまみを引くと、てっぺんの星が光るはず……です。(本が古すぎて電池がダメになったようで、すでに光らなくなっていました……)
<Amazon商品リンク>