『パフォーマンスを上げる! DVD可動域ストレッチ&トレーニング』2016/4/5
中里賢一/ナカザトケンイチ (監修)
関節可動域(関節が動く範囲)を広げながら関節部分を安定させて、本来の力をしっかり発揮できる身体作りを、DVDと図解で分かりやすく解説してくれる本です。内容は次の通りです。
プロローグ アスリートの関節力を手に入れろ!
PART1 肩関節の可動域を広げるストレッチ
PART2 肩関節を安定させるトレーニング
PART3 股関節の可動域を広げるストレッチ
PART4 股関節を安定させるトレーニング
PART5 動作別 関節&体幹トレーニング
子どもの頃は運動が苦手で身体も硬かった私ですが、最近は習慣的に運動を続けているので、身体の柔軟性も上がってきつつあります……が、太めの下半身のトレーニングを多めにしていたせいか(汗)、上半身の柔軟性が向上していないことが気になっていました。
特に「肩関節」はかなり硬いようで、この本の「はじめる前にやってみよう!」の肩関節柔軟性チェックでは、案の定「柔軟性なし」に……(涙)。それでも、これ以外の「肩関節安定性チェック」や「股関節」の方はOKなので、あと一歩じゃないか、と自分を励ましつつ読んでみることに。
この本の「プロローグ アスリートの関節力を手に入れろ!」には、次の記述がありました。
「関節をまたぐ筋肉をストレッチすることで、その関節の可動域は広がる。ストレッチの基本はゆっくりと伸ばし無理をしないこと。痛みを感じる手前で止めて10秒程度キープ。反動をつけて痛みを感じるまで伸ばすと、筋紡錘という体内にあるセンサーが反応し、それ以上伸びないようにと筋肉を硬くしてしまう。1日では効果は薄いが、毎日正しいフォームで続ければ柔軟性が増した筋肉を実感できるようになる。」
「筋肉は便宜上、身体の深層部にある「インナーマッスル」と、表層部にある「アウターマッスル」に分けられる。前者は関節を安定させる働きがあり、後者は大きな力を生み出す働きがある。」
「一般的にトレーニングというとダンベルのような重い負荷をイメージするが、ここではペットボトルやタオルなど軽い負荷でおこなう。インナーマッスルは小さい筋肉なので、逆に負荷を上げるとアウターマッスルが働いてしまいトレーニングにならないのだ。軽い負荷で刺激を入れ続けると関節周りがジワジワと熱くなってくる。それが効いているサイン。」
なお、この本で紹介されているストレッチは、すべて静的ストレッチなので、運動後や就寝前におこなうと効果的だそうです。
ということで、早速、最初のポーズ「フクロウ(ヒジを手前に引き後ろの方をストレッチ)」に挑戦……って、いきなりキツイ! ヒジをギリギリ掴めるか掴めないかという状態なので、仕方なくシャツの袖を掴んでみたりして(苦笑)。まあ、こういう状態からでも、きっと続けていけば「可動域」が広がっていくのでしょう……いくかもしれない……まあ、とにかく、伸びしろがたくさんあるので、今後の向上に期待が持てそうです(笑)。
のっけから前途多難感に満ちていましたが、意外なことに、PART4までの、これ以外のポーズには何とかついていけそうでした。でも「PART5 動作別 関節&体幹トレーニング」は見るからに上級者感があるので、当面はPART4までをトレーニングしたいと思っています。
嬉しいことに、この本にはDVDもついていて、本だけでは分かりにくい動きを動画で確認することが出来ます(解説もあります)。
しかもなんと、このDVD、動画を見ながらストレッチ出来るような構成になっているのです。だから、いちいち本を確認することなく、DVDの動画に合わせて動作しているだけで、10秒のストレッチや10回のストレッチなど、この本で指導されている時間・回数分のストレッチが出来てしまうのでした。
とても実行しやすい「関節の可動域を広げるストレッチ」の本だと思います。関節可動域を広げたいと思っている方は、一度やってみてください。
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