『日本人の9割がやっている残念な習慣』2018/6/21
ホームライフ取材班 (編集)

 何気なくやっているけれど、実は「大いに問題あり!」な習慣を指摘してくれる本です。
 私自身はすでに知っていることも多かったので、本当に「日本人の9割がやっている」のかどうかは分かりませんが(汗)、けっこう、やりがちなことも多かったので、とても参考になりました。例えば、次のようなことです。
「×(歯磨きで)磨いたあと、しっかりすすぐ→〇フッ素が口からなくなるので、できれば1回で」
「×目薬をさしたあと、目をパチパチしてなじませる→〇まぶたを軽く閉じて1分ほどその状態を保つ(さしたあとに目をパチパチしてしまうと、目薬が目からのどの方に流れてしまうから)」
 また、次の習慣は、知らなかったので、すごく参考になりました。
「×こまめに耳掃除して、キレイを保つ→〇耳アカの取り過ぎは禁物!週1回で十分」
 その理由は次の通りだそうです。
「耳アカとは穴の表面からはがれた皮膚と、耳の分泌物が混じりあったもの。「垢」とはいっても、すぐに取り去らなければならない汚れではない。殺菌作用があり、耳の穴を保護する役目も持っている。このため、取り過ぎるのは、耳のためにはあまり良くないのだ。でも、耳掃除をしなかったら、耳の中にたまるばかりでは? こう思うかもしれないが、ある程度たまったら、耳から自然にポロッと落ちる。だから頻繁に耳掃除をする必要はない。」
 ……そうだったんですか。以後、気をつけたいと思います。
 その他にも、「×(シュークリームを)そのまま手に持ってかぶりつく→〇逆さにして食べないと、クリームがこぼれやすい」、「×黄色い印を越えないように(掃除機の)コードを出す→〇黄色い印は「ここまで出して」というメッセージ」、「×(切り花)長持ちするように、花瓶にたっぷり水を入れる→〇水は浅めにしないと、茎から弱っていく」など、参考になる情報がいっぱい。ちゃんと理由も書いてあるので、どうして残念なのかも分かります。
 また、「×「夜に(爪を)切ってはいけない」から昼間切る→〇風呂上り、ふやけたときに切るのがベスト」など、江戸時代、明かりが暗かった時代には正しかったことでも、夜でも明かりの使える現代では、夜の方がむしろ良くなったことなど、かつては正しかったはずの「残念な習慣」もありました。
 ということで、全体としては、とても参考になったのですが、ちょっと「残念」だったのは、この本の左端の目立つ位置(項目部分)に書いてあるのが、「残念な習慣そのもの(だけ)」で、その下に小さく書いてあるのが「正しく修正した内容(だけ)」という構成だったこと。タイトルが『残念な習慣』なのだから、これでも良いのかもしれませんが、「残念な習慣」の項目の上には太字で「×」印を、「正しく修正した内容」の上には太字で「〇」印をつけてくれると、もっと分かりやすかったのに……と思ってしまいました。特に、左端の(項目名の)方は、通常は「正しい内容(要約となる文章)」が書いてあるだけに、「残念な習慣が書いてある」ことを忘れてしまって、むしろ「するべき習慣」のように勘違いしそうになります。
 とはいえ、内容としては、本当に「日本人がやってしまいがちな残念な習慣」がとても多かったので、多くの人にぜひ読んで欲しいと思いました。
 ちょっとした心がけをすることで、残念な習慣をなくし、より健康的な生活を過ごしましょう☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。
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