『仕事が楽しくなる!イキイキ「事務改善」―悩んだときこそ改善のチャンス!』2011/3/1
藤井 美保代 (著)
人材育成プロデューサーの藤井さんが、仕事を楽にするための改善方法を教えてくれる本です。内容は次の通りです。
第1章 朝から前向きに仕事に取り組める「イキイキ事務改善」
第2章 サクサク仕事がはかどる「段取り改善」
第3章 仕事の効率を上げる「デスク・書類改善」
第4章 安心して仕事を任せてもらえる「ミスゼロ改善」
第5章 周りの信頼を得る「社内コミュニケーション改善」
第6章 お客様とのつながりを太くする「信頼向上の事務改善」
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例えば「第1章 朝から前向きに仕事に取り組める「イキイキ事務改善」」では、朝からスタートダッシュをかける方法として、「前日に、翌日にやるべきこと(ToDo)を箇条書きで書き出してみる」が紹介されていました。これ、私自身も実際に行っていて、とても効果があることを実感していましたので、お勧めです☆
一日の仕事終りに、その日行ったことをメモすると同時に、明日やるべきことを箇条書きで書いておくと、頭の中がきちんと整理されるだけでなく、メモに書き出すことで「仕事を頭から外に追い出す」ことが出来るので、爽やかな気持ちで帰宅できるのです(笑)。この大きなメモ帳には、やるべきことを何でも書き込んでいたので、同僚たちからは、「そのメモ帳がなくなったら、仕事できなくなっちゃうんじゃないの?」と揶揄されていましたが……実を言うと、まさにその通りなのだよ(汗)。でも、朝一番に、これを開けて中身を読めば、すぐに前日の夜の状態に戻れるという「魔法のメモ帳」なのでした。
また「交差朝礼」というアイデアも面白いなと感心しました。職場の「朝礼」というと、その部門内で閉じたものが多いと思いますが、この「交差朝礼」は、なんと「定期的に違う部署への朝礼へ、社員が相互に参加しあい、自部門のトピックなどの話をする、また、参加部門で聴いたことを、後日自部門で紹介する」というもの。移動や自己紹介などの手間を考えると普通の朝礼より時間はかかりそうですが、確かに藤井さんの言うように、「他部門との連携なくしては、仕事はうまく進みません」ので、普段から部門間交流を進めておくための、良い方法のように感じました。
この他にも、書類の整理の仕方や、スケジュールの立て方(作業の細分化)、コミュニケーションの方法など、「仕事の仕方」全般について役に立つものが多数掲載されていました。どれも普通の自己啓発書にもあるような、ごく一般的な方法ではありましたが(汗)、それだけに実践的に役立つものばかりだったように思います。
ビジネス初心者の方にとっては、仕事をどう進めたらいいのかを考える上で、すごく参考になるのではないかと思います。ベテランの方にとっては、すでに知っている方法が多いのではないかと思いますが、仕事全般に関する総合的な内容なので、この本を読みながら自分の仕事を再評価することで、何か改善のヒントを掴めるかもしれません。
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