『体がみるみるよみがえる! 5秒ひざ裏のばし 完全ガイド』2018/6/11
川村 明 (著)
「ひざ裏のばし」運動をすることで、健康長寿を延ばす方法を教えてくれる本です。
この本で教えてくれる運動は、本当にこれだけでいいの? と言いたくなるほど簡単で短時間でできるものばかり。ほぼ次の3つの運動だけです。
1)壁ドン(壁に両手をついて、ひざ裏をぐーんとのばすストレッチ)
2)壁ピタ(壁の前に正しく立つことで体の歪みをなおす)
3)1.2.3体操(しこを踏むように体を沈めて太ももを3回たたき、立っておしりを3回たたく)
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なんと全部やっても5分程度の、あまりにも軽すぎる感じの運動なのですが、肩こり・腰痛・膝痛に悩む高齢者の方などに、すごく効果を発揮してきたのだとか。実は著者の川村先生自身も、ストレスによって「うつ」になってしまった経験があるそうですが、ヨガを始めることで健康を取り戻したと言います。
そしてヨガでは「ひざ裏をのばす」ことが重要だそうで、ひざ裏を意識的に伸ばすと、太ももだけでなく、ふくらはぎの筋肉もよく動くようになるそうです。
私も「壁ドン」をやってみましたが、ひざ裏がすごく伸びている感覚があって、そうか、ひざ裏って、普段の生活ではあまり伸ばさないものだったんだなーと実感しました。もっとも私自身は、普段からエクササイズをやっているので、この本で紹介される運動は、「あまりにも軽すぎる」感じがしましたが……。それでも「ひざ裏は、加齢や運動不足になると衰え、かたくなりがち」らしいので、仕事の合間の気分転換に、これらの運動を実行してみたいと思っています。
ちなみに表紙の凄い運動の写真(ブリッジ、ペタッと開脚、空中に体を持ち上げ)は、上記の3つの運動ではなく、左上に「壁ドン」1つが小さく写っているだけです。この凄い運動をしている方々は、体に不調があった方々で、「ひざ裏のばし」で、ここまで運動が出来るようになったそうですが……こんな簡単で短時間すぎる「ひざ裏のばし」だけでここまで出来るようになるとはとても思えず、おそらく実際には、ヨガなどの運動のおかげで、ここまでに至ったのだと思います。でも「ひざ裏のばし」は、体が少し不調であっても始められる運動だそうなので、「健康にいいから運動はしたいけど、無理じゃないかと心配」な方が、最初に始める運動として、最適なものの一つのではないかと思います。
とにかく、やってみて損になる運動ではないので、普段から運動している方は、仕事の合間の気分転換のストレッチとして、また普段ほとんど運動をしない方や足腰に痛みを感じている方は、「はじめての運動療法」として習慣化を始めるのに、最適な運動ではないかと思います。この本を読んでみて、自分に合いそうと感じたら、ぜひやってみてください☆
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