『洋書:Tokyo Pop-Up Book(英語)』2018/3/20
サムイタ (著)

伯母さんに会うために、初めて東京にやってきた主人公の少年チコと白猫が、東京の名所をまわる漫画仕立ての飛び出す絵本です☆
外国人が「日本」「東京」を強く感じる「浅草雷門」や「両国国技館」などの名所がたっぷり盛り込まれています。
面白いのが、秋葉原電気街とか、満員電車とか、ウォシュレットとか銭湯なども盛り込まれていること。秋葉原電気街には日本語の広告看板がいっぱい描かれていて、こういう風に見ると、なんか香港みたいにも見えますね(笑)。うーん、アジアだなーって感じなんでしょうか。原宿では整然と歩く人々がスマホを見ていたりしますし、満員電車では、駅員が乗客を電車に押し込んでいます(笑)。雷門や相撲がある一方で、秋葉原電気街やスカイツリーもある……こういうのが、外国人が新鮮に感じる「日本らしさ」なんでしょうね!
そして最後は、なんと「富士山」まで登場してくるんです! もっとも「東京」の飛び出す絵本なので、富士山は銭湯の絵なんですけどね(笑)。
親切なタクシーの運転手さんも出てきて、とてもほのぼのとしたオチになります。
見応えのある仕掛けがある割には、絵本の大きさは小さめ(20.3 x 3.2 x 20.3 cm)で、価格も$17.99と、しかけ絵本としては安いので、お土産にするのにもぴったりだと思います。残念ながら日本語版はまだないようですが、とても楽しいしかけ絵本で、お勧めです☆

・1~2ページ目:伯母さんに会うために、初めて東京にやってきた主人公の少年・チコと猫が、日本に着くまでの移動中の出来事を描いた漫画(しかけ無し)
・3~4ページ目:浅草で雷門を見るチコと猫(大勢の観光客のいる雷門が大きく飛び出します。下に、チコが猫とはぐれてしまう漫画あり)
・5~6ページ目:猫を探して秋葉原まで来てしまうチコ。(秋葉原の電気街が大きく飛び出します)
・7~8ページ目:猫を探して両国国技館に入ってしまうチコ(中央に、土俵で相撲をしている力士たちが飛び出してきて、ページの開閉で動きます。上下にチコと猫の漫画。下に、トイレのウォシュレットに水をかけられて驚くチコの小さな飛び出すしかけあり)。
・9~10ページ目:原宿の竹下通りと満員の(?)電車が大きく飛び出します。下の漫画の折りこみを開くと、電車に乗ってしまった猫を追いかけてチコがタクシーに乗った場面が小さく飛び出します。
・11~12ページ目:東京スカイツリーが大きく飛び出します(猫をつかまえたチコが落下!)。左右には、猫をおいかけるチコの漫画あり。
・13~14ページ目:富士山の絵がある銭湯で、お風呂に入ってのんびりするチコと、招き猫状態の猫の大きな飛び出すしかけ。左右には伯母さんの家についたチコと猫の漫画あり。