『マンガでわかる新しいランニング入門 (IKEDA HEALTH BOOK) 』2017/10/15
中野ジェームズ修一 (著), 梓川ななぎ (その他), あずさがわななぎ (その他)

楽しいまんがと分かりやすい解説文で、「正しいフォームで走りたい」「痛みなく走りたい」「やせたい」というランナーの思いに寄り添って悩みを解消してくれる本で、ランニングの基本を丁寧に解説してくれます。
まんがの主人公は、体型が気になってきた30歳の可愛い女性(ランニング初心者)。始めたばかりのランニング中に足の裏を痛めた彼女は、偶然その場に居合わせた一流トレーナーの中野ジェームス修一さんにアドバイスを受けたことをきっかけに、彼に指導してもらうようになり、頑張ってランニングを続けることでダイエットに成功し、ランナーとしても充実していく……というストーリー。彼女の他にも、彼女の先輩(初フルマラソンに失敗し、リベンジに燃える男性ランナー)、50歳の中年の中級ランナー(故障で記録が伸び悩む)などが出てくるので、初心者~中級のランナーにとって参考になるアドバイスが満載です☆
まず参考になったのが、ランニングシューズの選び方と履き方。「ランニングの衝撃は体重の3倍(!)」なので、身体を痛めないために、シューズ選びや履き方は重要だそうです。初心者は専門ショップで店員さんに相談し、試し履きをして選ぶと良いのだとか。そして、「シューズを履くときは、かかとで床をとんとんとし、ヒールカップにしっかり自分のかかとを収める。靴ひもはつま先側から若干きつめに締め、結び目に近づくにつれ、少しずつゆるくなるように調整する。」そして最終的に、「足がちゃんと包まれている」感覚になると良いそうです。
また、「なるほどなー」と思わされたのは、「走るフォーム」を気にしすぎることはないと言う話。
「走ることでカラダに痛みを感じる場合、フォームではなくカラダの問題のことが多い。初心者は、おしり、前もも、もも裏、ふくらはぎ、すね、足裏などの下半身全般の柔軟性が足りない場合がほとんど」なのだそうです。その対策としては「ストレッチを毎日行う」のが良いそうで、次の6つのストレッチの仕方を教えてくれます(イラストで説明されています)。
1)足底のストレッチ、
2)すねのストレッチ、
3)骨盤の横のストレッチ、
4)前もものストレッチ、
5)もも裏のストレッチ、
6)おしりと股関節のストレッチ
……なるほど。「足底」のストレッチも大切だったんですね。
こんな感じで、日常のトレーニングの仕方などを具体的に教えてくれます。
後半になると、中年の中級ランナーも登場してきて、中級ランナーへのアドバイスもあります。また、初心者だった新藤さんも、初めてのフルマラソンに挑戦するまでに成長するので、初心者のステップアップにも役に立つと思います。
……などと言いながら……実は「マラソン」って苦手なんですよね。走ること自体はそれほど苦手じゃないんですが、長時間長距離っていうのは、今まで走ったことがないんです。現在は、運動はむしろ得意な方ですが、子どもの頃は運動がすごく苦手でした(子どもの頃、体育でマラソンをすると息が切れてマジで死にそうになりました……汗)。なので、本気でランニングを始めるかどうかは迷っていますが、「健康にいい」ことを教えてくれる本の中では、ランニングは最高位に位置している感じがあるので……やっぱり、やるべきなのかなーとも思います(ぐだぐだだー)。
「寒い」とか「危ない」とか「準備に時間がかかる」とかの心配もなく、やめたくなったらすぐに戻ることが出来るという意味で、やっぱり私にとっての最適解は、「ルームランナー」かな(笑)。いつかは長距離ルームランナー(?)になれるよう、柔軟性を高めておきたいと思います。
ランニングが得意でない私にとっても、すごく参考になる本でした。まんがで楽しく読めるので、ランニングに興味のある初心者の方には、特にお勧めです☆