『1駅1問! 解けると快感! 大人もハマる算数パズル』2013/8/3
村上 綾一 (著)
ひらめきで解答できる問題が多い、楽しい算数パズル集です。
『1駅1問! 解けると快感! 大人もハマる算数パズル』というタイトル通りに、解くのに長時間かかる問題は少なく、紙と鉛筆を使ってたくさん計算しなければならない問題も少ないのですが、本のページに簡単なメモや計算結果を書きこんだ方が解きやすい問題も多いので、テーブルなどのある「書き込める環境」でないと、このパズルを解くのは難しいのではないかと思います。
私の場合、メモもせずに、眺めるだけで解答できたのは、「第1章 図形探し」、「第2章 ゼロゼロ式」、「第3章 かずさがし」、だけで、「第4章 数字の階段」以降は、ほとんど鉛筆が必要でした(「第6章 四角カット」には、メモなしで解けるものもありましたが……)。
また、難易度も「第3章 かずさがし」までは、すごく簡単すぎて、内心、あー飽きちゃうな……などと感じていたのですが、「第4章 数字の階段」になると、かなり楽しめるようになり、「第5章 はてなコンテナ」に至っては、まったく「ひらめく」ことすら出来なかった難問が数問ありました(汗)。それでも、解説を読んで、「ああ、こういう問題は、こんな風に解けばいいんだ」と納得できたので、今後、同じような問題に出会ったら、リベンジしたいと思います(笑)。ちなみに、ここまでの問題は、次のような種類の問題です(全問に答と解説あり)。
「第1章 図形探し」点の集合を用いた図形パズル。図形を探し出す。
「第2章 ゼロゼロ式」桁のとらえ方と計算を組み合わせたパズル。
「第3章 かずさがし」計算することで、対象のブロックを見つけ出す。
「第4章 数字の階段」等差数列を組み合わせて正しく成立させるパズル。
「第5章 はてなコンテナ」法則を理解し、規則性に解を見出すパズル。
子どもの頃、算数は苦手だったけどパズルは得意だった私としては、「第5章 はてなコンテナ」は得意ジャンルだったはずなのに、一番正答率が低くて、ちょっとヘコんでしまいました(汗)。このなかの「問14」に関しては、残念ながら解説の意味がよく分からなかったほど……。この解説通りだと、法則にあてはまらない数字があるように思えるのですが、どうなのでしょう?(改訂版を出す予定があるならば、もう少し詳しい解説をお願います)。
さて、続く「第6章 四角カット」は、長方形の面積に対する量感を問う分析計パズル。これは鉛筆を使う必要もあまり感じないまま、どんどん解答できて、ちょっぴり自信を取り戻せました。
そして最後は「第7章 立体面積迷路」。立体パズルは苦手なので、戦々恐々としていたのですが……ごく普通に楽しく解くことが出来ました。これは、『面積迷路』と同じ戦略で解くことが出来る楽しい算数パズルでした。
全体としては、難易度の簡単なものから、かなりの「ひらめき」が必要とされる難問まで、バラエティに富んだ内容で、すごく楽しめました。
数字や図形の法則性を考えながら解いていく問題が多いので、やっていくうちに数の感覚がどんどん磨かれていくような気もします。子どもの頃、算数が苦手だっただけに「伸びしろ」がまだまだいっぱいある私なので(笑)、今後も、数学パズルを通して、楽しく理系の能力を伸ばしていきたいと思います☆