『MBA式「無駄な仕事」をしない技術』2004/12
斎藤 広達 (著)

MBA(経営学修士)ホルダーの斎藤さんが、自身の経験に基づいた「効率よく仕事をこなすための18の技術」を紹介してくれる本です。
「無駄な仕事」をしないためには、無駄な仕事を、次の4つに分類する「仕事4分割法」が役立つそうです。
1)自分を成長させてくれる可能性が高く、実績になりやすいもの
2)すぐに実績につながるものではないが、自分を成長させてくれる可能性が高いもの
3)実績にはつながりやすいが、自分を成長させてくれる可能性は低いもの
4)実績にはほとんどつながらず、自分を成長させてくれる可能性も低いもの

無駄な仕事はなるべく避けて、可能な限り3)の仕事を、2)に変えていく努力を続けていくと実績・成長が同時に得られて評価も上がり、必然的に1)の仕事が増えていくそうです。
また「仕事がサクサク片づく―“午前2時間+午後2時間”仕事術」では、「1日を午前、午後に分けてスケジュールするよう習慣づける」、「面白くない作業を30分間続けたら、次は頭を使う楽しい仕事に切り替えて、また30分後に前の作業に戻る」などの具体的な方法を教えてくれます。
……という感じに、全部で18の仕事術を教えてくれます。どれも他の仕事術の本にもあるような一般的なものが多かったと感じましたが(汗)、それだけに実効性のあるものが多かったように思います。
個人的に特に参考になったことの一つは、「「立派な企画書」≠通る企画書―1分間企画書メソッド」の、「企画書は一目でわかるメッセージがないと、聞く方は興味を持ってくれない。一分でパッと見て内容が把握できるようなシンプルなものでないと、相手は目も通してくれない」という話。
そしてもう一つは、失敗を「サンクコスト発想」でとらえてみるという話。ご存じの通り「サンクコスト」とは、「支出した費用のうち、回収不可能な費用」のことですが、もう取り返せない失敗ならば、そのことはサンクコストとしてキレイさっぱり忘れて、「いま、なにをすべきかを考えるべき」なのだそうです。……確かに。個人的には「失敗からでも何かを学ぼう」と常に考えてしまう方なのですが、そのことでいつまでもクヨクヨしてしまうぐらいなら、「何も学べなくても、サンクコストだと割り切って、次に進もう」と考えた方が、ずっと生産的だなと思わされました。
新奇な内容ではありませんでしたが、一般的な仕事術として参考になるものだったと思います。仕事には慣れてきて、もう少し「効率的に仕事をしたい」と考えるようになっている新人ビジネスマンの方に、特にお勧めします。