『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』2016/1/20
小西 利行 (著)
人気コピーライターの小西さんが、仕事で活用している「メモ書き」の仕方を教えてくれる本です。「メモ」といっても単なる「備忘録」ではなく、アイデアを作るときにも、伝えるときにも活用できるそうで、次の3つの種類があるそうです。
・情報をシンプルにまとめて整理する「まとメモ」
・クリエイティブ発想を引き出す「つくメモ」
・人に伝えて心を動かす「つたメモ」
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特に参考になった(耳に痛かった)のが、「メモは腐る」という言葉。「メモには鮮度がある」そうで、「時間がたつと、書いたときの記憶が薄れ、どういう意図で書いたか分からなくなる」……これ、ホント「あるある」です(汗)。
だから記録を残すための「過去メモ」ではなく、未来の自分に行動のきっかけを生む「未来メモ」へ、メモの取り方と使い方を変えることが大切なのだとか。例えば、メモを書くときには、あらかじめ「後で見返す自分がわかるように」キーワードも一緒に書いておくと良いそうです。
この「未来メモ」の14のメソッドの概要は、以下の通りです。
1)3つの「◯」:最もシンプルで強力。大切な気づきを与えてくれる小さな記号
2)矢印「→」:バラバラの情報に秩序を生み出す、超すっきり整理術
3)記号:たった3秒で、仕事の効率を3倍にする5つの武器
4)吹き出し::考えるスピードをグッと早める、考え方のレシピ
5)デジメモ検索:欲しい情報にたどり着く、必要なアイデアに出会えるメモ術
6)ハードルメモ:課題を生み出し、アイデアを生み出す、思考のハードル
7)マンガメモ:ビジュアルとセリフで、アイデアのゴールをつくるメソッド
8)ブラック三角メモ:不平不満から「隠れニーズ」を生み出す最強の三角形
9)ホワイト三角メモ:1時間で100のアイデアを生み出せる究極の三角形
10)つなぎメモ:こんがらがった情報から答えが見つかる、そのままプレゼンできる
11)あまのじゃくメモ:逆から考えて強いアイデアを生み出す、イタズラ思考術
12)『見出し』メモ:たった1秒で読みたい情報をつくる。人に伝わるメモ術
13)ズメモ:3つのズ(図)で、難しい情報もすっきり伝わる。バッチリわかる
14)スピーチメモ:書籍タイトルでスピーチがうまくなる、驚きのメモ術
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私自身も昔から「デジメモ(パソコンなどでデジタル・メモを書く)」を活用しています。デジメモは「検索」が簡単なので、「忘れずに覚えておきたいこと」は、とにかくデジタルでメモしておくようにしています。そうすれば、ずーっと後になってからでも、「検索」で探しだせますから。これは本当に使える技でお勧めです☆
ただし、まだきちんと形になっていない漠然としたアイデアをメモする時には、メモ用紙に手書きで書いています。「デジタル」は文字や図で「きちんと」書かなければならないので、ぼやーっとしたイメージを書きとめるのには不向きだからです。これらのメモ用紙を種類ごとにフォルダにまとめておいて、何度も眺めて加筆修正しながら考えを整理していき、きちんとした形になってきたらデジタルメモ化するという手順を使っています。
ということで、すでに自分なりの方法で「メモ」を活用していましたが、この本で教えてもらったメソッドを一部取り入れることで、さらに「メモ」の質を向上させられそうな気がしました。
特に「アイデア」を出す仕事をしている方には、「三角メモ」や「つなぎメモ」などが、とても参考になりそうです。ぜひ読んでみてください。