『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』2017/7/6
仲野広倫 (著)

スポーツカイロプラクターの仲野さんが、疲れ知らず、不調なしのカラダになるセルフケア方法を、医学的エビデンスに基づいて紹介してくれる本です。
スポーツカイロプラクターは、筋肉骨格系の専門医として、できるだけ手術・注射を使わない治療を行うそうで、アメリカのプロスポーツ現場では欠かせない存在で、全米オリンピック医師団のトップでもあるそうです。個人的には病院・薬があまり好きではないので、この「できるだけ手術・注射を使わない治療」には魅力を感じました。
さて、「現代人のカラダが疲弊し、弱っていくパターンは決まっています。座る生活が多いため、腰や股関節まわりの筋肉が疲れてきます。すると、股関節の動きが悪くなり、骨盤が不安定になって猫背になります。」という指摘に、ドキッとする方は多いのではないかと思います。でも仲野さんによると、「機能運動性を高める運動を日常のちょっとした合間におこなうだけで、究極の疲れないカラダは簡単に手に入ります。」なのだとか。
それは素晴らしい……と思って読んでみると、「運動の前のストレッチはパフォーマンスをあげない」など、意外なことが書いてありました。でも、どうやら「ストレッチ」をするなという意味ではなく、運動の前には筋肉を伸ばす「静的ストレッチ」ではなく、軽いジャンプなどの「動的ストレッチ」をする方がいいという意味のようです。
また、「カイロプラクター」というのは、身体の歪みを矯正するのを重視しているのかと思いきや、身体の柔軟性や歪みはあまり気にしなくてもいいようで、「誰でもカラダは多少歪んでいます。」「ストレートネック、首が曲がっている、骨がズレている、骨盤がズレている。すべて痛みの原因ではありません。異常な位置に骨が飛び出しているわけでもありません。見た目の歪みとはその程度の情報で、骨を矯正するのではなく、機能運動性を高めることが何より大切にしてもらいたい治療です。」と書いてあって、ちょっと安心しました。
そして「衰え知らずのカラダづくりのために、するべきこと」は、「バランスのよい食事と十分な睡眠。たばこは吸わない。お酒は飲みすぎない。ストレス過多の生活を送らない。これが基本です。運動はプラスアルファです。」とありました。……どうやら、ごく一般的に「健康によい」ことをするだけで、「疲れない身体」になれるようです(笑)。
この本では、さらに「機能運動性を高めるエクササイズ」として、「片足立ち筋肉リリース(+応用編の「胸開き筋肉リリース」)」と、「椅子スクワット」という2種類(+1)のエクササイズを写真付きで紹介してくれるのですが、どちらも、すごく簡単な運動で、え? これだけなの? という印象でした。個人的には、「少し強めのトレーニングを30分ぐらい週5回程度行う」という現在の習慣のおかげで健康を保てているという気がしているので、この本で紹介されているエクササイズでは足りないような感じがしましたが……普段、あまり運動していない方には、この程度の運動から始めるのがいいのかもしれません。でも普段、健康に気をつけて運動もしている方には、次の「アメリカ疾病管理予防センター推奨のトレーニング」の方が有効ではないかと思います。
「アメリカ疾病管理予防センターでは、中程度の有酸素運動を1週間に150分と、カラダのおもな部位をすべて使った週に2回以上の筋肉トレーニングを推奨しています。」だそうです。私も毎日全身の関節を一回は動かすように心掛けています。
……ということで、「究極の疲れないカラダ」をつくる方法としては、特に目新しいものがあったわけではありませんでしたが、それだけにむしろ「有効」で「害のない」方法を教えてもらえたような気がします。
「最近、体力が落ちたな」、「いつもカラダがだるい、重い」、「少し長い距離を歩くと、腰やひざが痛む」と感じている方は、ぜひ読んでみてください。いつまでも健康でいたいものです☆