『海水の疑問50 (みんなが知りたいシリーズ4) 』2017/8/26
海水の疑問50 (編集)

「海はなぜ青いのか」、「刺身がなぜ塩辛くないのか」などの素朴な疑問から、海洋深層水、メタンハイドレートなどの資源、地球環境の諸問題について、総勢29名の専門家が分かりやすく答えてくれる本です。
「海はなぜ青いのか?」という疑問は、空はなぜ青いのか? と同じように、みんなが抱く疑問だと思いますが、ちゃんと答えることは、なかなか出来ませんよね(汗)。この本は、そんな海水に関連した疑問に、きちんと科学的な答えを教えてくれるのです。
参考までに「海はなぜ青いのか?」に関する答えの一部を紹介させていただきます。
「きれいな海に潜って下から上を見上げた時、海面が「青く見える」理由は、水分子が青色に比べて赤色の電磁波を吸収しやすく、水中を長く進めば進むほど赤の強度が減少(減衰)し、水深10mより深い水中では紫~藍~青~緑までの光しか届かないためです。」
ちなみに「空はなぜ青いのか?」に関する答えは、この本には書いてありませんが、「光には青い光や赤い光があり、波長が短いほど光は強く「散乱」される(青い光は強く散乱される)。 日中は、散乱の強い青が強調されて空は青く見える」です。「海の青さ」は空と違って、「海に吸収される色がある(赤い色が吸収されやすい)」のがポイントのようです。
そして、個人的にとても参考になったのは、「場所によって海の色が違って見えるのは何故?」に対する答えで、その一部も紹介させていただきます。
「海中に入った光を散乱させる物質(粒状の物質)は、水分子、植物プランクトン、海底の砂などさまざまです。(中略)こうした物質の多くは、特定の波長の光を「吸収」し、吸収されなかった残りの光が「色」として見えてきます。」
「河口付近では海の色が黄土色に見えることがあります。強風が吹いた後の海岸近くの海も、しばしば灰色~黄土色に見えます。これは河川からの土砂や海底の土砂が巻き上がり、この土砂によって海表面のすぐ下で光が散乱した結果です。」
……なるほど。旅行中の車窓から、海の色が青と黄土色の二色にくっきり分かれて見えて驚いたことがあったのですが、そんな理由があったんですね。長年の疑問が、ようやく解消できました(笑)。
そして「刺身がなぜ塩辛くないのか」は、魚も人間と同じように「取り過ぎた塩類を排出する機構をもっているから」で、たくさんの塩分を、エラなどを使って排出しているそうです。
こんな風に、海水にまつわる疑問50に、専門家の方たちが分かりやすく科学的に答えてくれます。「海」に関連するお仕事をされている方はもちろん、「海」が好きなお子さんをお持ちの方も、ぜひ読んでみてください。すごく参考になると思います☆