『ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)』2016/7/29
NHK「ブラタモリ」制作班 (著, 監修)

NHKで放送されている旅番組「ブラタモリ」を書籍化した本。第2巻は、スペシャルで放送された東京駅、3回連続放送で話題を呼んだ富士山、そして2016年の大河ドラマ「真田丸」ゆかりの土地である上田・沼田という豪華な内容です☆
「ブラタモリ」はすごく好きな番組で、ほぼ毎回楽しく見ています。知識欲旺盛なタモリさんの番組らしく、毎回、地学や歴史の専門家がその地方の特色を詳しく説明してくれるので、かつて行ったことのある場所でも、「へえー、あそこって、そんな場所だったんだ」と新たな発見があって、もう一度、楽しめるという「面白くって、ためになる」素晴らしい番組だと思います。タモリさんの博学っぷりには、毎回驚かされます。
まずは「日本一の高低差・富士山」の回。その山腹から飛び出している宝永火口のトンガリは、下に埋まった古い富士山(古富士)がゴツンと出ているのだそうです! なんといっても、この話がすごく興味深かったです。タモリさんほどではありませんが、実は私も地学好きなので(笑)。富士山(新富士)の下には、異なる三つの火山(古富士、小御岳、先小御岳)が埋まっていた、という事実がイラスト付で紹介され、放送では「ふーん」と流し見してしまった内容を、本でじっくり読むことが出来ました。3500年ほど前には、新富士と古富士の二つの大きな山が並んで聳え立っていたのに、2900年前に、古富士が謎の山体崩落を起こして消失してしまったのだとか! 凄いスペクタクル……。

そして「東京駅」の回。ブラタモリで単純に「美しいレトロな駅舎」の紹介をするはずもなく、この回では、「東京駅の巨大地下空間」内を、タモリさんたちが縦横に歩き回ります。実はここには「行ってこい階段」という「ちょっと下がって・すぐに上がらなければならない変な階段」のある通路があるのですが、ここを通るたびにいつも、「まったくもう、なんだってこんな上がり下がりさせられるんだか!」とちょっと腹が立っていたのですが(汗)……、この通路の上に地下鉄「丸ノ内線」、下に「東西線」が走っているので、こんな形にするしかなかったのだとか。(ちなみに、東西線ホームの天井には、この通路による謎の「出っ張り」があるそうです(笑))。
そして「上田・沼田」の回は、大河ドラマ「真田丸」の主人公役をした堺雅人さんがスペシャルゲスト。上田城だけでなく、河岸段丘の城下町・沼田についても、歴史・文化・地質学などさまざまなアプローチによるディープな街歩きを堪能させてくれるのです。
「ブラタモリ」は、TV番組だけでも十分楽しいのですが、本を読むと、番組内容を思い出してもう一度楽しめるだけでなく、TVでは、さらっと見過ごしてしまったものまで、イラストなどで確かめることが出来ます。各回とも、山歩き・町歩きのための観光情報や地図も掲載されているので、新しい視点からの旅行ガイドブックとしても使えると思います。シリーズとして多数発売されていますが、それぞれを独立した一冊として楽しむことが出来るので、「自分が特に気になった回」だけでも、読んでみてはいかがでしょうか(もちろん全シリーズでもOK)。