『最新 上手なコーチングが面白いほど身につく本―知りたいことがすぐわかる!』2009/7
山崎 和久 (著)

コーチングの基礎を幅広く学べる本です。
コーチングとは、「部下に対する「期待」「関心」をもち、成長に必要なポイントを気づかせることで自己啓発させ、成長を促すことで、人間に生まれながらに備わっている「自己成長欲求」を刺激する手法だそうです。
ところでコーチングは、職場で起きる問題の大部分を解決できるそうですが、日常の礼儀作法やパソコン操作を教えるなどには適していないそうです。このような基本的動作や事柄は、「本人の気づき」を待つべき問題ではなく、ティーチングやトレーニングによって習得させるべきことだからです。コーチングは、「本人の気づき」が主眼となるので、「ある一定レベルに達している人」を、さらに上のレベルに導くために有効な手法なのだそうです。
基本的なコーチングの進め方は、次の通りです。
1)新入社員にはまず基礎トレーニング
2)それぞれの可能性をチェック、コーチング対象者を選ぶ
3)対話を重ね、対象者の人生目標を明確にする
4)組織目標を共有化、モチベーションを与える
5)1年ほどで到達可能な目標を具体的に設定
6)目標到達のためのスケジュールを立てる
7)経過状況を面接で確認、問題があれば指摘し気づかせる
8)最終面接では目標の到達度合いを話し合う

個人的には、次の「部下が失敗したときの対処法」がとても参考になりました。
1)感情に走らず、理性的な原因分析
2)部下に完璧を求めない
3)これからの行動に焦点を当てる
4)部下への信頼は変わらないことを伝える
5)言葉には命があることを忘れずに

コーチングは受ける側も「一定のレベル以上」であることが必要ですが、実施する側には、さらにそれ以上のレベルであることが要求されることは言うまでもありません。受ける側からの信頼感なしには、効果的なコーチングを行うことは出来ないからです。
コーチングの結果が思うように現れなくても、焦ることなく、過程や未来を重視しましょう。「部下の長所を見る、結果ではなくプロセスを重視する、ほかの部下との比較は避ける、相互依存することを教える、未来を見つめる。」ことが大切だそうです。
「人を育てる」というのは大変ですが、コーチングしていくことで、実施する側の方も成長していけるのではないでしょうか。「互いを育てあう」気持ちで、接していきたいと思います。