『はじめてのペーパークイリング』2004/1/24
多香山みれ (著)

ペーパークイリングの入門書です。
ペーパークイリングとは、細長い色紙を道具で巻いてパーツを作り、そのパーツを組立てて花や果実をアレンジしたカードなどの作品を作る技法のことですが、カードなどの平面的な作品だけでなく、鉢植えの花やテーブルウエアなどの立体的ミニチュアまで多様なものを作ることが出来ます。
実を言うと、ペーパークイリングには専門的道具と几帳面さが必要なのではないかと思って手を出さずにいたのですが(汗)、『紙で作るミニチュアフード ペーパークイリングのお菓子と料理70レシピ』という本を見て、意外に面白そうかもと興味をかきたてられ、入門書も読んでみようと思ったのです。
この本は、ちょっと発行年は古いですが、とても参考になる入門書でした。
まず「必要な道具類」「紙類」の紹介があり、その後、写真つきで「基本パーツの種類と作り方」があります。
そして「Gallery(花・果実・生きもの、春・夏・秋・冬)」で、基本パーツの組み合わせで作ることが出来る図柄の写真があって、グリーティングカードなどの作品紹介(+作り方説明)がありました。
さらに立体的なペーパークイリング作品として、ミニチュアの鉢植えの作り方も掲載されていて、これらはドールハウスを飾るのにも使えそう。
この本で作ることが出来る作品は、比較的短時間で作れそうな簡単な作品が多いので、初めての人でも作りやすいと思います。特に「ローズ」はすごく簡単なのに見栄えがするので、いろんな場面での「飾り」として使い勝手がよさそう。この本では、葉っぱの部分もペーパークイリングの「リーフ」で作ってありましたが、単純に葉っぱの形を切り出して作れば、もっと簡単に作れそう(笑)。
どの作品も意外に簡単に作れそうなものばかりな上に、アレンジのアイデア(妄想)も、どんどん湧いてくる素敵な本でした。
ただ……気になったことが一つ。グリーティングカードに、ペーパークイリングの模様をそのまま貼り付けてある作品が多かったのですが、このままだと封筒の中で潰れそうな気がします。ペーパークイリングはかなり丈夫なので、実際には潰れないのだとは思いますが、厚紙やクッション付両面テープを利用して厚みのある「額縁」を作ってカードに貼り、その中にペーパークイリングの模様を入れた方が、安心ではないかと思います。封筒がでこぼこになるのも少し軽減できますし。また、この額縁をカードの内側にする場合は、厚み分の折り目(背表紙)をつけて、表紙に「クラフトパンチ」で作った模様をつけると、簡単に素敵なカードを作ることが出来るのではないでしょうか。こうすると、作品を壊す心配もなく郵送で送りやすいと思います。
とても美しくて素敵なペーパークイリングの入門書でした。興味のある方は、ぜひ読んでみてください。