『切り絵でつくるメルヘンドレス』2017/2/17
祐琴 (著)

切り絵で豪華なドレスの着せ替えを楽しめるとても素敵な本です☆
表紙の写真で分かるように、切り絵のモチーフはお洒落なドレスです。しかも良く見ると……洋服屋さんで服を飾るトルソーに、色々なドレスが重なっています。この本は、レースのようなドレスを、好きな色で切り出して、好きな組み合わせで重ねることで、自分だけのオリジナル・ドレスを作ることが出来るという魔法のような切り絵図案集です☆ ドレスだけでなく、蝶や宝石など繊細で美しい図案が123点収録されています。
ベースとなるドレスは、マーメードライン、プリンセスライン、エンパイアライン。それにスカートや下着を重ねたり、アイテムを飾ったり……いろんな組み合わせで楽しめるのです。紙の色を変えると、同じ切り絵の図案でも、雰囲気ががらっとかわるし、自分のアイデアで重ねる図案を作って、ドレスにちょっとした変化をつけて楽しむことも出来ると思います。

また、この本では紹介されていませんが、ドレスを一枚切り出すだけでも、その下に同じ大きさに切った模様の紙を入れることで、すごく簡単に着せ替えを楽しめると思います。お気に入りのお店の包装紙を活用してもいいし、100円ショップでも売っている千代紙やホログラムの折り紙を使うと、切り絵のドレスがぐっと豪華になるのではないでしょうか。こうすると、一枚の切り絵だけで何回も楽しめます☆
作った作品は接着剤で固定してもいいのですが、やっぱり組み替えて何度も楽しみたいので、ずれないように目の粗い麻布の背景に載せた切り絵のドレスを、透明アクリルの板に挟み込んで飾って楽しむといいのではないか思います(もっと簡単に、透明クリアホルダーでもいいかもしれませんね。ちょっとズレでしまうかもしれませんが……)。
残念ながら「切って使える図案集」ではないので、コピーして使うことになりますが、素晴らしい発想の、すごく楽しめる切り絵図案集だと思います。同じような切り絵で、男性やペット向けを含む家族みんなの洋服バージョンも欲しい気がします。さらにロボットなどの機械や、人体模型のモチーフなんかも面白そう(勉強にもなるかも?)。
いろんな楽しみ方ができる素敵な切り絵の本でした。お勧めです☆