『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』2016/7/27
菅原洋平 (著)
自分の脳を「すぐできる」ように仕向けてやることで、「すぐやる」人になる方法を教えてくれる本です☆
脳を「すぐやる」モードに変えるために必要なのは、「問題が起こらないようにする」という発想だそうで、意思の力は必要なく、あなたの脳が動きやすいように仕向けることが大切なのだそうです。
その例として、手は動くのに自分一人では食事が出来なかった患者さんが、テーブルの上に食事を一点ずつ出すようにしてみたら、一人で食べられるようになったという事例が紹介されています。脳に入る情報を減らしてあげたら、出来るようになったのです。
このように「意志の力」に頼ることなく、自然に行動力を高めるためのヒントを、たくさん紹介してくれます。
例えば「やるべきことにすぐ手をつけるコツ」としては、「リモコンを置く場所を決める」ことをアドバイスしてくれます。リモコンを見ると無意識にTVをつけてしまいますが(汗)、TVをつけると、本来したかったことをしないまま時間を過ごしてしまいがちです。それを避けるためには、「リモコンを置く場所を決める」ことが有効なのだとか。「使ったものは、もとの場所に戻すこと」が、結局は行動力を高めることにつながるようです。
その他にも、「脳は無意識に他人を真似してしまう」ので、まずは自分の周囲にいる「すぐやらない人」が目に入らないようにすることも大切だそうです(汗)。もし「すぐやる人」が周囲にいる場合には、その人が視界に入るよう心掛けると良いとか。
さらに各章の終りには、「すぐやる」ための簡単エクササイズとして、「パソコンモニターはこまめにオフ」「カフェでスマホを出さない」など、行動力を向上させるための具体的な方法のアドバイスがあります。
このように意外とすぐに実行できそうなコツをたくさん紹介してくれるので、自分に合いそうなものを少しずつ実行していくと、無理に頑張らなくても、自然に「すぐやる」ことが出来る人になっていけそう(な気がします……)。
いつも、「やるべきことをあと回しにしてしまうなあ……」と反省している方は、ぜひ一読してみてください。改善のヒントをつかめるかもしれません。