『読んだら忘れない読書術』2015/4/14
樺沢紫苑 (著)
1605020041AP01N
精神科医の樺沢さんが、脳科学に裏付けられた「読んだら忘れない読書術」を教えてくれる本です。
そのポイントとは、ずばり「アウトプット読書術」と「スキマ時間記憶強化読書術」の2つ。アウトプット読書術は、本にマーカーで線を引いたり、SNSに感想を書きこんだりする方法で、スキマ時間記憶強化読書術は、電車に乗っている時などのスキマ時間を活用して読書をすると、「時間に制限がある」ことで、むしろ集中して読むことが出来るという方法です。
……正直に言って、子どもの頃から筋金入りの読書好きだったので、読書術を教えてもらう必要はないと思っていたのですが(汗)、この本で教えてくれる方法は、私もすでに行っていて実際に効果があると感じていたものが多いように思ったので、ここで紹介させていただくことにしました。ちなみに「アウトプット読書術」に関しては、まさにこのサイトの「感想記事」そのものです(笑)。ということで、読書好きの方にとっては「ごく普通の方法ばかり」ですが(汗)、読書が苦手な方には、すごく参考になると思います。
この本の目次は次の通りです。
第1章 なぜ、読書は必要なのか? 読書によって得られる8つのこと
第2章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
第3章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
第4章「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
第5章「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
第7章「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊

まず第1章で読書の重要性(効用)について熱く語ってくれた後、第2、3章で「アウトプット読書術」と「スキマ時間記憶強化読書術」の方法と効用を教えてくれます。さらに第4章では、実際に本を読むときにより効果をあげる方法(まず全体を把握する・本を読む目的を設定する・自分にとって少し難しい程度の本を選ぶなど)を教えてくれます。ただし、この中の「まず全体を把握する」という方法は、すべての本に有効なのではなく、小説などの文芸書を読むときには意味がないこともあるので注意が必要ですが……(汗)。それでもビジネス書や専門書を読むときには、とても効果的な方法だと思います。具体的には、まず目次や序文を読んでから、本文を読み始めると良いと思います。こうすると本の概要があらかじめ把握できるので、内容がより理解しやすくなります。
その他、電子書籍や本の買い方なども参考になると思いますし、最後には、『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』や、『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』などの、お勧めの本も紹介してくれます。筋金入りの読書好きのはずなのに意外にも読んでいなかった本がたくさんあったので、これから読んでみようと思っています……(汗)。
さて、実を言うと個人的には、本を「読んだら忘れない」ように頑張る必要があるとは思っていません(汗)。小説などで、すごく心に残る部分は、自然に心に残るはずだし、知識として覚えておかなければいけないことは、どこに書いてあったかを覚えておけばいいだけのことだと思います(仕事で必要な知識の場合は、やはり覚えなければならないとは思いますが……)。
それでもこの本は「読書術」について、かなり合理的に感じられる方法が、総合的・網羅的に紹介してあるので、読書が苦手な方には、特に読む価値があると思います。読書は、人生を豊かにしてくれる本当に素敵な趣味ですよ☆