『「鉄道模型」の教科書』2009/12/16
ディディエフ (監修, 監修)
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まさしく「鉄道模型」の教科書。実際に制作中の写真を使って、鉄道模型のレイアウト作りを基本から解説してくれる「基本講座」です☆
まずは「鉄道模型レイアウトの基礎知識」。鉄道模型のスケールには、日本で最も普及しているNゲージの他、より大きいHO、Oゲージ、より小さいZゲージなどがある……という基礎の基礎から始まり、鉄道模型を構成するレールやポイントなどの解説があります。鉄道模型には、「Bトレインショーティ(バンダイ)」という車体の長さを極端に縮めたデフォルメ・モデルもあるのですね……鉄道模型はすごく場所をとるという難点があるので、これも魅力的だなと思いました。
続いてレイアウトの基礎や工具と材料についての解説があります。
そしていよいよ、実際の「鉄道模型レイアウト」製作の詳しく解説。このレイアウトには、長い周回レール(トンネル、鉄橋、ポイント、駅、踏切)の他、建物(ビル、わらぶき農家)、道路(踏切で車が待っています)、山、川、平地など、鉄道模型に必要な情景がてんこ盛り☆ これを作るのに必要な部材一覧もあります。
このレイアウト作りは、「基礎ボード工作→地形作り→地形の仕上げ→地面を着色する→植生と仕上げ」の順に進んで行き、それぞれに写真つきの詳しい解説があります。
まず最も重要なレール作りから始まります。ここでは、「基礎ボードの裏に出される配線には、番号をつけておこう」のようなすごく実践的なアドバイスもしてくれます。
そして地形作り……着色……写真で詳しく紹介してくれるので、どんどんレイアウトが出来上がっていく様子がすごくよく分かります。これを眺めているだけで心が躍ります(笑)。……というか、ここまでよく細かく配慮して作れるものだ、と感心してしまいます。
全体の完成後には、「応用テクニック」として、ウェザリングやLEDで夜景を美しく演出する技法についての簡単な解説もあります。
そしてさらに「メンテナンス&工作基本講座」として、レイアウトのメンテナンスの方法に関する解説まであります。なるほど……鉄道模型を埃から護る方法や、レールから黒い汚れを除去する方法は、こうするんですね(通電しているレールから車輪を通して車両に電気を流すため、車両を走らせると、レールに小さな火花が発生して、どうしてもカーボンが付着してしまうそうです)。
最後には、Nゲージレイアウトプラン案やNゲージ車両カタログ、建物&アクセサリーカタログなどもあり、初心者にとっては、まさに「鉄道模型」の教科書といえる充実した内容でした☆
「鉄道模型」はすごく場所を取るので、いつか作ってみたいと野望は抱いているものの、実際には、いつ作り始められるかはまったく分からないのですが(汗)、この本を見ているだけで、すごくわくわくさせてもらえました。
でも、さらに欲を言うと……鉄道が好きというよりは、工作が好きで、建物をちょこちょこ作っていると、LEDで夜景を楽しむだけじゃなく、動くもののある情景の中で見たいものだと思うようになるという建物派(?)の鉄道模型志願者としては、このように「きっちり作り込まれたレイアウト」ではなく、パーツごとに大きく改変できるレイアウト作りへのアイデアも教えてくれるともっと嬉しいとも思いました。例えば周回レールの好きな部分に、「山&トンネル」パーツや「住宅街」パーツを取りつけ&取り外しできるとか……。もちろん取り付け部分に、多少の違和感があってもOKということで(笑)。……まあ、それはいつか自分で考えることにしよう(苦心して工夫するのって、実際に作るより楽しいものですよね)。
眺めるだけでも楽しくて、とても参考にもなる「鉄道模型」の教科書でした☆