『ハリー・ポッターと賢者の石 (1)』
J.K.ローリング (著), J.K.Rowling (原著), 松岡 佑子 (翻訳)
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『ハリー・ポッターシリーズ』は、映画化もされている超人気ファンタジー小説です☆
1990年代のイギリスを舞台に、魔法使いの少年ハリー・ポッターの学校生活や、ハリーの両親を殺害した強大な闇の魔法使いヴォルデモートとの因縁と戦いを描いた物語で、次の全7巻で構成されています。
1)『ハリー・ポッターと賢者の石』
2)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
3)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
4)『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
5)『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
6)『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
7)『ハリー・ポッターと死の秘宝』
このすべてが映画化され、また2014年7月15日には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、映画版のセットを模したテーマパーク:ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(The Wizarding World of Harry Potter)が開園しています。つまり、言うまでもないほどの超人気作品です☆
なかでも、作品全体を彩る魔術的で貴族的な雰囲気がとても素敵☆ 古い伝統を大切にしてきた英国らしい世界です。
物語は、孤児のハリー・ポッター少年が、叔母の家で、従兄弟にいじめられる辛い日常から始まります。
でも11歳の誕生日を迎える頃に、ホグワーツ魔法学校から突然入学許可証が届いて、自分が魔法使いだということを初めて知ります。
こうして、夢と冒険の世界が開けてきます☆
……親友たちとの出会い、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー……子供たちの憧れがぎっしり詰まったような魔法学校の生活! 現実では冴えない少年ポッターは、魔法使いの間では知らぬもののないほどの有名人だったのです。そして生まれながらの才能で、魔法の箒で大空を自由に飛び回ります(わーお☆)。
辛い現実に比べれば、夢のような生活が始まりますが……やがて両親が邪悪な魔法使いヴォルデモートに殺されたことを知り、彼は運命に導かれるように、それと対決していくことになります。
明るいユーモアに満ちた第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』から、第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』へと物語が展開するに連れて、ハリーはしだいに成長し(1巻で1年が経過するので、11歳の少年で始まり、17歳の青年になります)、物語はどんどん暗く重くなっていきます。
正直に言って、明るくて楽しい元気な物語が好きなので、巻が進むにつれて、ハリーやその仲間たちが怒りっぽく攻撃的になっていくような気がして、(ずっと第一巻の雰囲気のままでいて欲しかったなあ……)と思わないでもなかったのですが(汗)、子どもが成長する間には、楽しい&元気なことばかりではないですよね。ハリーほど大変な少年時代を送る人は少ないでしょうけど、友人との諍いや、さまざまな試練は、少年だけでなく大人になっても避けて通れないものです。この物語は多くのことを考えさせてくれるので、そういう意味でも、とても読み応えがあると思います。
それにハリーたちが、魅力的な俳優たちによって映画化されているのも嬉しいです。白い本のページの黒い活字を見ているだけのはずなのに、あのハリーやロン、ハーマイオニーたちが、魔法学校の階段を駆け下りる様子を活き活きと思い描くことが出来ます☆
『ハリー・ポッターシリーズ』の映画を一作も見たことがないという方は少ないと思いますが、原作の本だけでなく、映画も素晴らしいので、ぜひTVやDVDなどで一度ご覧ください☆