『トリック・ホラー・ナイト: マシュー・ラビリンスのだまし絵イリュージョン! 』
マシュー ラビリンス (著), Matthew Labyrinth (原著), イヌイ コウスケ
150423085AP01N
目の錯覚で不思議なものが見えてくるのを楽しむ、お化けの本です(笑)。
錯覚や錯視の種類には、いろいろなものがあるのですが、この絵本はとてもバラエティに富んだ錯視技法を効果的に駆使しているので、その不思議さを存分に堪能することが出来ます。
たとえば、モンスター画像を見つめた後に、何もない白い部分を見ると、何故かモンスターが見えるもの(残像効果)や、縞々が揺らいで見えるもの、斜め線のせいで建物が傾いて見えるもの、二枚の絵を使った飛び出す3D画像、L字状に開いたページを斜めから見ると立体的に見える3D画像……違う技法の錯視画が、次々と繰り出されてくるので、錯視技法的にも、とても参考になります(笑)。
なかでも「思い違い」を誘発する錯覚画像(上下に分割された絵の上の部分を少しずらすと、描かれているモンスターの数が増える)は、錯覚絵本としては珍しいものだと思います(『頭の体操』のようなクイズ本では、見たことがありますが……)
ただし「錯覚」というのは、見える人と見えない人がいますので、すべてのページの錯覚を楽しめるわけではないようです。私の場合は、最初の「ドラキュラ城」の格子は、「またたいて」は見えませんでした……(汗)。
それでも、迷路や、L字に開く3D画像など珍しい技法も楽しめたので満足です。
お子さんと一緒に見ると、その不思議さに「どうしてなの?」と質問攻めに合いそうな絵本ですが、錯視の原理に関する説明はすごく短いので、ネットで調べるか、錯視に関する本(『錯視と錯覚の科学』)などを読んだ方がいいかもしれません。お子さんがある程度大きい場合は、ネットで一緒に調べるなどすると、分からないことの調べ方も教えられて、一石二鳥かもしれませんよ☆
とても不思議で、知的好奇心を駆り立てられる絵本です。